日本人の約98%は、ビタミンD不足

また、ビタミンDは人間の体内でつくれる唯一のビタミンでもあり、いわずもがなですが、とてもすばらしい栄養素なのです。UVBという波長の紫外線が皮膚に当たると、体内のコレステロールからビタミンDが産生されます。

この理論からいうと、腸活のために日光浴がよいのですが、UVBはガラスやサングラス、日やけ止めなど、日やけ止め対策をしてしまうとブロックされるため、日光を浴びても産生されません。

昨今の紫外線は強く、あまり浴びると皮膚への悪影響も懸念されます。無理に日光でビタミンDをつくろうとせずに、食事やサプリメントから摂取するようにしましょう。国が推奨している栄養素量は病気にならない最低量、死なない程度の最低量となっていますので、これだと栄養学的にはかなり不足となってしまいます。

われわれは1日4000IUをおすすめしています。採血でビタミンD濃度(25〔OH〕ビタミンD)が50以上になるように栄養指導、サプリメント指導しています。

東京慈恵医大の検診を受けた5万人を解析したら98%がビタミンD不足ということが判明しました。いわゆる食事だけでは日本人の98%がビタミンD不足となっていることが判明しました。

「1μg=40IU」というのも薬局などでビタミンD含有量を把握するのに必要な豆知識です。

「腸漏れ対策に有効な食品」8種類を紹介

腸漏れ対策に有効な食品
腸漏れ対策に有効な食品
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昔から健康な食生活を送るために体にいい食材の頭文字1文字を取って「まごはやさしい」といわれてきました。私たちは、これを腸活的にアレンジした「たまごわやさしげ」を提案しています。ぜひ、チェックしてみてください。

●た:たまご

食物繊維とビタミンC以外のすべての栄養素を含む完全食品。生卵でもゆで卵でもOK! 消化・吸収に優れるのは半熟卵や温泉卵。

●ま:豆類

納豆、豆腐、みそなど。とくに納豆に含まれる「納豆菌」がいい働きをする。

●ご:ごぼう、タマネギ、アボカド(オリゴ糖を含む食材)

オリゴ糖は、腸内細菌であるビフィズス菌、乳酸菌などのエサになり、腸に善玉菌を増やす。

●わ:わかめ、昆布、のりなどの海藻類

海藻類には不足しがちな水溶性食物繊維が豊富に含まれる。

●や:野菜類

葉物野菜、根菜など偏らずに摂取しよう。ビタミンは熱に弱いので定期的に生野菜を摂るのも大事。

●さ:魚などの魚介類

肉だけに偏らず、魚介から動物性タンパク質をとるのも大事。特に魚にはビタミンDが豊富。

●し:しいたけ、きくらげなどのキノコ類

便のかさ増しをしてくれる食物繊維が豊富。乾燥しいたけなどをストックしておくと便利。

●げ:玄米

玄米は不溶性食物繊維、もち米は水溶性食物繊維が豊富。

この「たまごわやさしげ」を意識すると、日々の腸の動きが大きく改善されるはずです。料理をするとき、外食をするとき、ぜひ意識的にとってみてくださいね。

書籍『胃と腸のプロが図解で徹底解説 腸漏れ解決とたんぱく質で最新腸活!』(扶桑社刊)では、“腸漏れ”という言葉をキーワードに、チャンネル登録者数30万人超「胃と腸の健康解説 内視鏡チャンネル」出演の人気ドクター2人が、腸の不調による体の乱れについてわかりやすく解説していきます。専門医が教える“新しい腸活”の最前線が詰まった1冊です。

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※ この記事は『胃と腸のプロが図解で徹底解説 腸漏れ解決とたんぱく質で最新腸活!』(扶桑社刊)より一部抜粋、再構成のうえ作成しています