女優・川上麻衣子さんの暮らしのエッセー。愛猫家としても知られ、一般社団法人「ねこと今日」の理事長を務める川上さん(60歳)が、猫のこと、暮らしのこと、出生地であるスウェーデンのことなどをつづります。今回は、今年3度目となるスウェーデン滞在がテーマ。街にあふれるアートや人々の暮らしに触れ、改めて感じた「豊かさ」について語ります。

猫とフィーカ
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フィーカ:fikaはスウェーデン語でコーヒーブレイクのこと

今年3度目のスウェーデン。改めて感じた日本との違い

スウェーデン訪問の際の川上麻衣子さん
スウェーデン訪問の際の川上麻衣子さん

2026年に入り少し頻繁にスウェーデンのストックホルムを訪れているのは、これもじつは実家じまいの一環なのですが、このことについては改めてじっくりと書きたいと思っています。

なにはともあれ、今年3度目となったストックホルム滞在は、スウェーデン初上陸のマネージャーを連れ立っての旅に。観光案内を兼ねた私にとっても、新鮮な旅となりました。

偶然にもワールドカップ日本対スウェーデン戦が行われ、深夜1時の開戦をパブリックビューイングが行われていた満席のスタジアムで観戦。

結果引き分けに終えてホッとしつつ、白夜の空が2時には明けてくる美しさも体感できました。そしておかげさまでいつもよりも増して日本人を意識した旅となりました。

ストックホルムの街並み
ストックホルムの街並み

今回訪れた6月後半から7月初旬にかけては北欧の短い夏の真っただ中。世界中が異常気象の中、スペインやフランスでは熱波のために深刻な状況がニュースで伝えられていました。

北欧はまだ熱波の影響を受けておらず、日中30度を超える暑さであっても、朝晩の涼しげな風のおかげで冷房がなくても困ることはありませんでした。

円安で痛感した、日本の変化

女性2名
ストックホルムの街並み

しかし、今回の旅で何よりつらかったのは、円が弱いために買い物や外食のハードルがとても高かったこと。裕福な国日本、というイメージは遠い昔のこととなってしまったように感じました。

スウェーデンの場合、税金の関係もありますが、外食を控えスーパーで買い物をして自炊に専念すれば、私の体感では日本との差はあまりありませんでした。

一方で、カジュアルなレストランで周りの人たちが楽しげにワインや料理を楽しむのを横目に、日本円に換算してはため息ばかりが出る毎日でした。