災害への備えというと、非常食や防災リュックに目が向きがちですが、いちばん困るのは「水」なのではないでしょうか。飲み水はもちろん、歯磨きや手洗い、調理など、水は暮らしのあらゆる場面で必要になります。そこで今回は、暮らし評論家で防災士でもある大木聖美さんに、自宅で用意しておくべき「水の備え」について教えてもらいました。
すべての画像を見る(全6枚)1:飲み水は500mLペットボトルを中心に備える
飲み水は500mLのペットボトルを中心に備えています。
2Lのペットボトルは重く、災害時に紙コップへ分けて飲む余裕があるのか少し不安に感じたからです。
500mLなら1人1本ずつそのまま飲めるので衛生的ですし、避難するときにも持ち出しやすいのがメリットです。
わが家では、階段下収納に水を備蓄していますが、さらに家の中心にある廊下収納にも保管をしていて、水筒を準備できなかった日の外出時には、そのまま1本持って出かけています。家族全員が置き場所を知っているので、必要なときはだれでもすぐに持ち出せます。
普段から飲み慣れている水を備えていることも、いざというときの安心感につながると感じています。
飲みながら補充する「ローリングストック」を続けているので、賞味期限ぎれの心配もありません。
2:ウォーターサーバーや冷蔵庫の飲み物も立派な備蓄に
防災というと備蓄専用の水を思い浮かべますが、普段飲んでいる水やお茶も立派な備えになります。
ウォーターサーバーのボトルや冷蔵庫の飲み物も、断水直後には貴重な水分源に。
「普段使いながら備える」というローリングストックを意識しています。
3:携帯浄水器があると安心感が変わる
携帯浄水器は、断水が発生したときなどのいざというときの備えとして持っています。
製品によって使用条件は異なりますが、災害時に安全が確認できる水源の水や、お風呂の残り湯などを浄水して飲料水として使えるタイプもあります。
もちろん、使用する際は各製品の説明書に従うことが大切ですが、残り湯などを使って「飲み水をつくれる」という安心感はとても大きいと感じています。
4:給水タンクを備えておく。キャリーカーもあると便利
災害時には給水車から水を受け取る場面も想定して、給水タンクを備えています。大容量のタンクは蛇口パーツつきなので紙コップに移して飲むのも容易なタイプ。ほかに折りたためるタイプも準備しています。
でもじつは、用意しておきたいのはタンクだけではありません。水は10Lでも約10kg、20Lなら約20kgとかなりの重さになります。自宅まで運ぶことを考えると、キャリーカートがあると体への負担がぐっと減ります。
私も「タンクはあるけれど、運ぶ方法までは考えていなかった」と気づき、改めてキャリーも必要だと考えています。
備えるときは「入れ物」と「運ぶ方法」をセットで考えておくと、いざというときも安心です。
非常時に少しでも安心できるように。水の備えを見直そう
水は「飲むための備え」だけでなく、「運ぶ」「浄水する」といった視点ももっておくと安心感が大きく変わります。
普段の暮らしを見渡しながら、「わが家ならどうする?」と考えておくことも、災害への大事な備えだと感じています。





