記憶力や集中力を高めるためにおすすめの食材を紹介します。脳神経科学、神経生理学を専門とする、お茶の水女子大学の助教の毛内拡さんによると、頭がボーっとするのは「脳の栄養不足のサイン」なのだとか。そこで今回は、脳を健康に保つために必要な4つの栄養素と、集中力アップが期待できる食事を教えてもらいました。

※ この記事は『自分をつくる脳の仕組み』(オレンジページ刊)に掲載された内容を一部抜粋・再編集して作成しています

※画像はイメージです(画像素材:PIXTA)
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頭がボーっとする日があるのはなぜ?

「今日はなんだか頭がボーっとする…」と感じることはありませんか? それは、もし
かすると脳が「栄養不足」になっているサインかもしれません。

私たちの脳は、体の中でもとくに多くのエネルギーを使う器官です。体重のわずか2%ほどしかないのに、全エネルギーの約20%を消費しているといわれています。そのため、どんな食べ物を選ぶかによって、脳の働きに大きな違いが生まれます。ここでは、脳にとって「よい食べ物」について具体的に紹介しましょう。

脳に欠かせない4つの栄養素

ここでは、脳にとって「よい食べ物」について、栄養素別に具体的に紹介しましょう。

●1:オメガー3脂肪酸

まず、脳にとって欠かせない栄養素が、「オメガー3脂肪酸」です。

青魚に多く含まれ、とくに「DHA」や「EPA」といった成分が有名です。DHAは脳のニューロンの膜をやわらかく保ち、情報のやりとりをスムーズにしてくれます。

オメガー3脂肪酸は、記憶力や学習能力を保つうえでも大切。サバやイワシ、サンマなどの青魚を、日々の食事にとり入れたいですね。

昔から青魚を食べると頭がよくなるといわれてきたのには、ちゃんとした科学的な根拠があったのですね。

●2:ビタミンB群

次に重要なのが「ビタミンB群」です。脳内でエネルギーをつくるときや、神経伝達物質を合成するときに必要になります。

たとえば、ビタミンB1は玄米や豚肉、ビタミンB6はバナナやサツマイモ、ビタミンB12はレバーや魚介類に多く含まれます。

これらが不足すると疲れやすくなったり、イライラしたりすることもあるため、バランスよくとることが大切です。

●3:抗酸化物質

そして、脳の錆びつきを防ぐのに役立つのが「抗酸化物質」です。

私たちの体は日々、ストレスや紫外線などの影響で「酸化」しており、酸化が進むとニューロンの働きが落ち、脳に影響を及ぼします。

そこで、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE、ポリフェノールを摂ることで脳の老化を防ぐことができます。

抗酸化物質が含まれる食材として、緑黄色野菜や果物、ナッツ類、そしてカカオが多く含まれるダークチョコレートなどがおすすめです。

また「ブドウ糖」は脳の主要なエネルギー源です。極端な糖質制限をすると、脳がエネ
ルギー不足になります。

ただし、精製された砂糖を急激に摂ると血糖値が乱れやすく、かえって集中力が下がることも。そこで、全粒粉パンやオートミール、玄米などのゆっくり吸収される「低GI食品」を選ぶと、安定したエネルギーを保てます。