急激に冷え込み、冬の気配を感じる近頃。なにか温かいものが食べたくなりますよね。そこで今回は、体がぽかぽかになる冬野菜をたっぷり使ったスープレシピをご紹介! 野菜スープ中心の食生活で、80代になった今も現役の医師として診療にあたっている天野惠子さんに教えてもらいました。
※ この記事は『82歳、現役女医が教えるすごい野菜スープ』(飛鳥新社刊)より一部を抜粋し、再編集しています。
ショウガでピリッとぽかぽか!あったか野菜スープ
冬野菜の代表、白菜がたっぷりの鍋風スープ。ショウガの薬効が体を温め、血流をよくして免疫を高めます。
・エリンギ
ビタミンDのほか、食物繊維が豊富。中性脂肪の吸収を抑制する効果も。
・切り干し大根
生の大根より食物繊維やカルシウムがとりやすい。もどし汁はスープに入れても。
・ゴボウ(水煮)
カット野菜として売っている市販の水煮ゴボウは、切る手間が省けて便利。冷凍のものもあります。
・ニラ
ビタミンB1の吸収を助けるアリシン、抗酸化作用が期待できるβ-カロテンなどを含有。
・ショウガ
加熱で生成されるショウガオールは、体を温める効果が強く、冷えの改善に役立ちます。
・白菜
抗酸化成分のイソチオシアネートを含有。95%が水分でカリウムが多く、高血圧の予防に効果的。
●冬野菜の体温めスープ
【材料】
- 白菜 200g
- 切り干し大根 20g
- ニラ 4本(60g)
- エリンギ 1パック
- ショウガ 1片
- ささがきゴボウ(水煮) 100g
- 水と切り干し大根のもどし汁 5カップ
【つくり方】
(1) 切り干し大根はひたひたの水に漬けてもどし、もどし汁は残しておく。
(2) 白菜は、芯はそぎ切り、葉はざく切りにする。
(3) ニラはざく切りにする。
(4) エリンギは縦に細く裂いて長さ3~4cmに切る。
(5) ショウガは皮ごと薄切りにし、切り干し大根は3~4cm幅に切る。
(6) 厚手の鍋にニラ以外の野菜、水と切り干し大根のもどし汁を入れ、フタをして強火にかける。煮立ったら火を弱め、フタをして15分ほど煮る。
(7) ニラを加えて火を止める。
(8) 切り干し大根のもどし汁や、白菜から出るグルタミン酸がだしになり、ゴボウとエリンギの食物繊維でおなかもいっぱいに。ニラは色が変わらないよう最後に加えて。
『82歳、現役女医が教えるすごい野菜スープ』(飛鳥新社刊)では、今回紹介した冬野菜の体温めスープのほかにも多数の野菜スープレシピをご紹介。80代で現役医師をしている天野惠子先生の健康の秘訣がぎゅっと詰まった1冊です。

