『装苑』の元編集長で、現在はファッションコーディネーターとして活躍する徳田民子さん(80歳)。16年前に長野県安曇野市へ移住したのをきっかけに、暮らしがとてもシンプルになったそう。ここでは、「朝からしっかりご飯を食べることが元気の源」と話す徳田さんの定番の朝食や、朝の習慣などについて紹介します。
※ この記事は『80歳、私らしいシンプルライフ』(幻冬舎刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。
すべての画像を見る(全3枚)一日を元気に過ごす秘訣は朝食
田舎に暮らし始めてめっきり朝が早くなりました。5時半頃に起きて、朝が明るい季節なら、寝室から庭をまず眺め、小鳥たちはやってきているかしらと様子をうかがいます。
そのあと、軽いストレッチをしたり、好きなコーヒーをカップに注いでデッキに出たり。朝の澄んだ空気を吸って、緑に包まれる。
そして、おまちかねの朝食タイムです。だいたい7時頃、夫婦一緒にいただいています。
焼きおにぎりひとつにゆで卵、アボカドや焼き野菜、ハムとトマトのサラダ、具だくさんのみそ汁。バナナやドライプルーンなどのフルーツや、クルミやアーモンドなどのナッツ。それにお気に入りのもろみ酢が定番です。朝食にはちょっとこだわって、少しずつでも栄養をバランスよくとるために、丁寧につくっています。
こだわりは、サラダの味つけ、トッピングです。アマニ油やバルサミコ酢などを合わせた自家製ドレッシング。仕上げに、すりゴマ、カツオ粉、煮干し粉をささっとふりかけます。煮干し粉は地元のスーパーで見つけたもので、煮干しをまるごと粉々にくだいています。安曇野に来てから知りました。健康にいいし、おいしいし。野菜も食べられて、食が進みます。
また、朝食の工夫といえば、前日に炊いたご飯を残しておいてつくる焼きおにぎり。香ばしく味つけします。毎日同じ量のお米を炊くので、こうすることで食べすぎも防げます。
みそ汁は具だくさんだけれど汁は少なめにして塩分をなるべく控えめに。サラダの野菜は生で食べないものは油で炒めず、ゆでたり、網焼きにしたりする。網焼きといっても、おにぎりと一緒にぱぱっと焼くだけ。カボチャ、ししとう、シイタケ、アスパラガス、となんでも。焼くことで野菜は香ばしく甘くなりますよね。

