「きれいに見える家には、共通点があります」。そう話すのは、“こんまりメソッド”で有名な近藤麻理恵さん。片付いているけれどあか抜けない家と、ものが多くてもすっきり見える家の違いを教えてもらいました。さらに、きれいな状態をキープするコツもあわせてご紹介します。
すべての画像を見る(全2枚)ものと向き合い、“自分の好き”を見つけて
数々のおうちの片付けをしてきた近藤麻理恵さん。片付いているけれどあか抜けない家と、ものが多くてもきれいに見える家、なにが違うのでしょうか。
「きれいに見える家には、共通点があります。いちばん大事なのは自分の“好き”を知っていること。好きが定まっていない人も、ひとつひとつのものと向き合い、ときめくものを残す、を続けてみて。理想のイメージが見えてきます」(近藤さん、以下同)
また、自分の目的に合った家になっているかも大切。
「完璧に片付けなきゃではなく、『家族が心地よく過ごすため』『探しものを減らすため』など、目的を決めることで、心地いい家になりますよ」
家がきれいな人の共通点
家がきれいな人はどのような考え方を持ち、実践しているのでしょうか。居心地のよい空間づくりの本質的な共通点を見ていきましょう。
●1:自分が好きなものを知っている
家がきれいな人に共通しているのは、“自分が好きなもの”を知っていること。
「好きなテイストがわかっていれば、自然と部屋に置くものは絞られます。反対にそれが定まらないと、統一感がなくなってしまう。そんなときはもちものを見直し、ときめくものだけを選ぶことで“好き”が見えてきます」
●2:文字情報はできるだけ少なく
片付いた部屋に見せるには、視覚的に余計な情報を減らすことが重要。
「とくに日用品や食品のラベルやパッケージが見えていると、ごちゃついた印象に。ラベルをはがしたり、扉つきの収納にしまったり、無地の容器につめ替えたり…。そうした工夫で文字情報をなくすことで、洗練された空間になります」
●3:色数が少ない
インテリアに使う色数を少なくすることも、整った空間をつくるコツ。
「部屋に色があふれていると、どうしても雑多な雰囲気に。たとえば同じ木の素材でも、ダークブラウンと明るいナチュラルカラーでは、印象が大きく変わります。使う色数を抑え、色のトーンをそろえることで全体がまとまります」
●4:逃げ道がある
家じゅうをきれいに保とうとすると、かえってプレッシャーになる場合も。
「来客時に目につく場所やリラックスしたい空間はきちんと整え、『ここは散らかってもOK』という逃げ道をつくっておくとよいでしょう。人が来たときに、さっと不要なものをしまえるスペースをつくっておくと気がラクです」
