気の向かない「おつき合い」はやめる

夕暮れ
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気の向かない「おつき合い」をやめることも、有川さんの暮らしの知恵の1つ。

仕事相手との飲み会、ママ友のランチ会…。なんとなく気が向かないおつき合いについて、有川さんは「歓迎会や年に1度の忘年会など『ここは行っておこう』というものを除いては、やめてしまっていいのではないでしょうか」と話します。

「あれもこれもといい顔をしていると、自分の時間が奪われるばかりか、気疲れでへとへとになってしまう。義務的におつき合いしてもいい関係は築けないし、そもそも断っていやな顔をされる相手なら、手放してもいい関係でしょう」

ポイントは、「本当にこれって行く必要がある?」と立ち止まって考えること。

「日ごろなんとなく惰性でやっていることも、これってやる必要ある? と思い返して欲しいのです」

会社の人への旅行のお土産や、親せきへのお中元、年賀状といった人間関係のことは基本、「なにもしなくていい」こと。

なんとなく続けている家事や仕事、なんとなく見ているテレビやネットのチェックも、やらなくても困らない、むしろやらないほうが快適になるものがほとんどです。

「私は『人生でやるべきことは、なにひとつない』『なにをやってもいいし、なにもやらなくてもいい』という“ゼロベース”の前提で生きています。人間関係を大事にしなきゃ、なんていっても、決まっていることではありません。毎日をご機嫌で過ごせる範囲で『これは私にとって必要』ということだけを選べばいいのです」

周りに振り回されることで忙しさを感じたときは「本当に必要なことかな?」と立ち止まってみることで、心が軽くなるかもしれません。

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