夫婦ふたりで暮らす家庭の「リアルな食べ方」をご紹介します。ここでは、60代、50代、30代と年代別でお届け。お聞きしたのは、60代の暮らし方をYoutubeで発信するライフさん、栄養士として働いた経験をもつブロガー・本多めぐさん、共働きをするグラフィックデザイナー・村上はなさんです。

ライフさん
1日2食が「自分の体に合う」と実感
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1日2食、腹八分目が体調によいと気づくまで

「私の健康づくりの基本は、なんといっても食事です。私は20代から1日2食の生活を続けていて、それが自分の体には合っているなと感じています」そう語るのは、暮らしや生き方のヒントをYouTube「60歳からの幸せライフ」で発信するライフさん(60代)です。

1日3食の頃もあったんですよ。でも胃がもたれるし、次の食事までにおなかもすかない。それならばと2食にしてみたら、体調がぐんぐんよくなったんです。以来、妊娠、授乳期以外は1日2食の生活を続けてきました。

夫も仕事をやめてから2食生活になったのですが、夜型の生活をしている彼は夕食後に小腹がすくこともあるようで。残ったご飯でおにぎりをつくったりして、こっそり食べているみたい。

また年々、調理を負担に感じることも増えてきたため、毎日の食事は、食材を蒸す、焼くというシンプルなメニューが定番です。今は凝った料理をつくるのは子どもたちの帰省時くらい。そういうご家庭、多いんじゃないでしょうか。

シンプルな食事ほど華やかな食器で気分を上げる

 いつもの朝食メニュー。つくりおきの副菜も、小鉢に盛るとちょっと特別な雰囲気に
いつもの昼食メニュー。副菜は小鉢に盛るとちょっと特別な雰囲気に

料理は目で見て楽しむものでもありますよね。といっても私のつくる料理は、ザ・シンプルだから、華やかな食器が強い味方です。義母から譲ってもらった和食器は食卓のアクセントになるものが多く、昨日の残り物のおかずもなんだかいい感じに見えるから大助かりです。

折敷もすごく優秀。朱塗りのものは、それだけでパッと食卓が華やぎ、器や料理の品もアップ。ごく普通の焼き鮭も、旅館の朝食風に見える気がします。

60代、健康に暮らすコツ

朝は白湯のみ
朝は白湯のみ。体が温まります

つくりおきは、あえてしません。たくさんつくったほうがおいしいもの、たとえばポテトサラダやひじきの煮物などは多めにつくりますが、基本的にはその日食べたいものを食べるスタイルです。

食材の調達は、食材の宅配サービスで。子どもが小さい頃から利用していますが、重い荷物を持たなくていいから本当にラク。現在利用している生活クラブは、新鮮で安心、安全な食材を届けてくれる点がお気に入りです。

週に1回届けてもらう食材で1週間の食事はほぼカバーできますが、たりないものは夫にスポーツジムの帰りに買ってきてもらっています。

毎日ごはんをおいしく食べられることって、すごくありがたいことだなと思うんです。体と心の健康あってこそ、おいしさを感じられると思うから、年を重ねるごとにその気持ちは強まっています。

1日2食の生活を続けている理由のひとつには、1回1回のごはんをちゃんとおいしく食べたいというのもありますね。これからも体の声に耳を傾けて、今の自分に合った食事を心がけていくことが、健康に暮らすコツなのかなと考えています。

※ 記事の初出は2025年5月。年齢も含め、内容は執筆時の状況です。

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