玄関近くに、外出着やカバンを置いておける扉なしで小さめの「ファミリークローゼット」を設置すると、外出時や帰宅時にとても便利です。しかし、収納するものを明確にしていないと、片付けたいアイテムがうまく収納できず、頭をかかえる事態に…。今回は、5年前に4LDKの一戸建てを建て、3人の子育てをしている日刊住まいライターが、ファミリークローゼットの後悔ポイントについて語ります。
すべての画像を見る(全5枚)ファミリークローゼットを取り入れようと思ったきっかけ
夫婦と14歳、12歳、3歳の子どもの5人で暮らすわが家は、5年前に4LDKの2階建てを大手ハウスメーカーで建てました。とにかくものが多く、以前住んでいたアパートでは、収納に悩む日々を送っていました。
家を建てる際、ファミリークローゼットを導入しようと思ったのは、メーカーからの提案がきっかけです。1階の玄関と洗面所の間に設置された間取り図を見て、外出先から帰ってきたら、上着やカバンをファミリークローゼットに収納。そのあとに洗面所で手を洗う、というムダのない動線が想像できました。
また、外出の際、使うアイテムをわざわざ自分の部屋に取りに行く必要がないのも、メリットに感じました。家族みんなが快適に暮らせる環境をつくりたいという思いもあり、ファミリークローゼットの設置を決めたのです。
便利だと思って設置した理想のファミリークローゼット
引っ越し当初、上着はハンガーにかけ、仕きり板にはカバンや小物類を置き、スッキリ収納できそうだと感じました。
子どもたちは、使ったものを床に置くクセがあるので、片付けを覚えてもらうよいきっかけにもしたかったのです。ファミリークローゼットを取り入れることで、床にものが散らかるストレスが解消されるのでは?という期待もありました。
しかし、実際に収納してみると……。