心の声に耳を傾け、「自分ファーストな働き方」を探してみませんか? 音声メディア「Voicy」や「note」でワーママライフを発信中の尾石 晴さんは、家庭と仕事の両立にもがきながら模索してきたそう。本当に大切にしたいことを見極め、「自分のための働き方を見つける」ヒントを伺いました。

尾石 晴さん
男児2人を育てるワーキングマザーの尾石 晴さん。文筆業、ヨガ講師、コスメ開発など多岐に活躍しています

まずは「自分の声」を聞くことから始めよう

外資系企業で管理職を務めながら、ワンオペで家事と育児に奮闘していた尾石 晴さん。当時は働き方に疑問を抱きつつも、自分の気持ちと向き合う余裕はなかったと言います。

「そんなとき、すすめられて音声配信『Voicy』を始めたんです。発信するには、自分の考えを深く掘り下げなくてはなりません。その作業は大変でしたが、おかげで自分の思いや感覚に気づく力を養うことができたんです。それまで見すごしていた『本当はどう生きたいんだろう?』という思いにも、だんだんと向き合えるようになりました」(尾石さん、以下同)

心の声に耳を傾けた尾石さんは、仕事に人生を合わせるのではなく、自分の人生に合わせて仕事をデザインする生き方を選択。

現在は退社し、Voicyなどでの配信や、ヨガ講師の資格を生かしてオンラインレッスンを行っています。

「自分に合う働き方を見つけるには、『好き』の解像度を上げることが役立ちます。『その“好き”のなにが好きなのか』を突きつめると、本当にやりたいことの本質が見えてくる。でも100%“好き”だけで成り立つ仕事はありません。いやなこと、面倒なこともつきまといますが、どう乗り越えるか、おもしろく考えるかは自分次第。環境をすぐに変えられなくても、物事の捉え方、つまり『思考のコントロール権』をもてば、自分を大切にする働き方に近づけるはず」