首や肩のだるさといった不調は、「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」のこりも原因のひとつ。そこで、美容整体師のうちやま先生。が、胸鎖乳突筋のこりをほぐすメリットを4つ教えてくれました。さらに、ESSE読者が1週間続けてみて感じた変化もご紹介します。
すべての画像を見る(全12枚)胸鎖乳突筋がこっていると、老け見え・体の不調の原因に
胸鎖乳突筋は、耳の後ろから鎖骨にかけての筋肉。スマホやパソコンを長時間使っていると、頭は前にかたむき、その頭を支える“胸鎖乳突筋”は常に緊張状態に。
「料理や掃除といった日常動作でも、頭は前にかたむきます。意識してほぐさないと、胸鎖乳突筋はこったままになり、ストレートネックの原因にも。顔は老けた印象になり、肩・首こりなどの不調を引き起こすのです」(うちやま先生)
胸鎖乳突筋の「基本のほぐし方」4つ
胸鎖乳突筋のほぐし方は、押す・伸ばす・もむ・揺らすの4タイプ。自宅ですぐにできる手順を教えてもらいましょう。
●胸鎖乳突筋を「押す」
(1) 姿勢を正して軽くこぶしを握り、耳たぶのすぐうしろの骨の出っぱった部分に、指の第2関節あたりを当てる。
(2) そのままこぶしを揺らして、痛気持ちいい程度の力でグリグリ押すようにする。(1)~(2)の動きを反対側も同様に、左右30秒ずつおこなう。
●胸鎖乳突筋を「伸ばす」
(1) 姿勢を正して右腕を上げ、頭の上をとおって右手の人差し指と中指で左耳をはさむ。肩の力は抜く。
(2) ゆっくり頭を右に倒し、伸びを感じるところで30秒キープ。余裕があればそのままあごを上げて上を向き、さらに30秒キープ。(1)~(2)を反対側も同様に行う。
●胸鎖乳突筋を「もむ」
(1) 姿勢を正し、手で耳の下の胸鎖乳突筋をつかむ。左右どちらの手でも、つかみやすい方でOK。親指と人差し指、中指の腹でつかむ。
(2) 手の位置を上から下に少しずつずらしながら、胸鎖乳突筋全体を30秒もみほぐす。(1)~(2)を反対側も同様に行う。
●胸鎖乳突筋を「揺らす」
(1) 姿勢を正し、耳の下の胸鎖乳突筋を親指と人差し指の側面でつかむ。左右どちらの手で行ってもOK。
(2) そのまま前後に揺らすように動かす。首に埋もれた胸鎖乳突筋をはがすようなイメージで。
(3) 手の位置を少しずつ下にずらしながら、首の真ん中ぐらいまでを約30秒揺らす。(1)~(3)を反対側も同様に行う。
1日1分でOK!「胸鎖乳突筋ほぐし」はココに効く!
胸鎖乳突筋は、ほぐすだけでうれしい効果がたくさんあります!
●1:首が動かしやすくなって「顔がリフトアップ」
胸鎖乳突筋がゆるむと、首が動かしやすくなって顔回りの血行やリンパの流れが促進。むくみがとれ、リフトアップして小顔効果が。
●2:首筋がはっきり出て「やせ見え」
胸鎖乳突筋のラインがはっきり出て、やせ見えします。継続すれば脂肪もつきにくくなり、すっきり、美しい首に!
●3:背筋がまっすぐ伸びて「猫背が改善」
頭が前に突き出たままこり固まっていた首が正しい位置に収まり、背筋がまっすぐ伸びます。猫背やスマホ首が改善!
●4:首の重さから解放され、「肩コリ&首コリ解消」
頭が3cm前に出ると、首や肩には5kg以上の負担がかかるといわれています。頭が後ろに戻ることで、肩コリや首コリ、頭痛の解消に。