家事の「見える化」で暮らしが好転した事例を紹介します。お話を伺ったのは、夫・3人のお子さんと暮らしながら、40代で整理収納アドバイザーとして活躍するmiwaさん。miwaさんは家事をリストに書き出し「見える化」することで、家事が効率よく進み、自分時間も確保できるようになったそうです。リスト化の具体的な方法と実感するメリットを紹介します。
すべての画像を見る(全6枚)自分らしく生きるために、働き方と家事を見直した
整理収納アドバイザーとして活動しながら、夫と12歳、9歳、3歳の3人の子どもを育てるmiwaさん。4年ほど前までは、会社員として多忙な日々を送っていたといいます。
「仕事と育児に追われて家事がまわらず、部屋には畳んでいない洗濯物の山や床置きのものがあふれていました。キッチンのカウンターや棚の上がスッキリ片付くこともありません。休日は子どもとの外出予定でいっぱい。家族を毎日ものを探してばかりの部屋で過ごさせていることに、申し訳なさを感じていました」(miwaさん、以下同)
しかし、第3子の出産を機に働き方を見直したことが、家事との向き合い方を変える大きなきっかけになったそうです。
「自分らしい生き方を大切にしたいと思い、会社員を辞めてフリーランスになりました。そこから“家”に目を向けるようになり、後回しにしてきた家事や家族との時間に、丁寧に向き合いたいと考えるようになったんです。暮らしを整えるためにやめる家事はどれか、やるべき家事はどれか、1つ1つ見直していきました」
リストで家事を見える化、考えずにできるように
家事を頻度ごとに管理し、「やること」「やらないこと」を整理するときに使っているのが「家事リスト」。以前家事に関する講座で学んだ家事リストをアレンジして、1枚につき1週間で終わらせたい家事と月間で終わらせたい家事を1枚の用紙にまとめ、家族で共有しています。
「家事リストには、“頻度が低いけれどやらなきゃ”と思っている家事をすべてリストアップしています」
やるべきことのそれぞれにはチェックボックスがついていて、家事の進捗がひと目でわかる仕組み。
「作業ずみのチェックが増えていけば、あいた時間を心置きなく仕事に回したり、本を読んだり、スマホを触ったり、自分のために使えるようになります」
●家事はやる頻度も決めてしまうのがポイント
miwaさんに家事リストの一例はこちら。
・毎日やる家事:洗濯/トイレふき/食器洗い/洗濯物をたたむなど
・週1回やる家事:階段ふき/玄関掃除/キッチン家電ふきなど
・週2回やる家事:布団掃除機など
・月1回やる家事:洗濯槽掃除/エアコンフィルター掃除/かけ布団洗い/クルマの掃除 など
毎日こなす家事のほかに、週に1回、週に2回、月に1回やっておきたい家事なども、あえて全部書き出して「見える化」するのがポイント。
「子どもがいない時間にアイロンをかける、といった細かいタスクも、書き出すことで計画的に終わらせることができます」
リスト作成が難しい場合はふせんを使って家事を管理する方法がおすすめ。
「今の身の回りの家事を把握し、ふせんなどに書き出して見える化します。まずは家事の頻度を確認し、自分に合った適正回数を知ったうえで見直していくことで、家事のあり方が少しずつ変わっていきます」



