緑内障と近視の「併発」で起こるリスクも
すべての画像を見る(全4枚)強い近視の人が緑内障と誤診されるケースがあると前述しましたが、じつは近視の人が緑内障を併発することも多く、また、近視自体が視神経にダメージを与えるため、緑内障とダブルパンチで、視野欠損が進行してしまうこともあります。
さらに視神経のダメージが緑内障によるのか、近視によるのかがわかりにくくなるので、治療が困難になり、やっかいです。
近視の症状は、普段近くで物を見る習慣から発症します。またスマートフォンやパソコンを長時間使い続けることでも促進されます。
一般的に眼球の大きさは、直径24mm程度ですが、近視になると眼球の奥行きが広くなって、直径30mm程度の大きさになるケースもあります。眼球が横長に伸びるほど、視神経は強く引っぱられて負荷が大きくなるのです。
近視は、緑内障を引き起こす危険性を高めるだけでなく、白内障や網膜剥離、加齢黄斑変性のリスクも増長します。
また、レーシックなどの近視を矯正する手術をした人は、近視の症状自体は改善しても眼球は伸びたままなので、とくに要注意です。
近くを見る作業が続いたときは、遠くを見て休憩しましょう。
『眼圧を下げるには?失明を避けるには?緑内障について平松類先生に聞いてみた』(Gakken刊)では、緑内障に関する不安や悩みについて、平松先生が詳しく答えてくれています。
