日本では6割の夫婦が陥るといわれるセックスレス。「行為だけをしたいと思い、出会い系やお店など調べてみました」と語るのは主婦の貴代さん(仮名・47歳)。夫とできなくなった一方で、40代に入り自身の性欲が高まったといいます。つい不倫に走ってしまった切ない心情、その後の顛末を話していただきました。

◆前回の記事はこちら!

「だれでもいいからしたかった」とアプリに登録した妻:セックスレス・貴代さんの場合3

久しぶりに「できる」かも…と期待が膨らむ

産後から十年が経過し、育児もすっかり手が離れた貴代さん。体調やホルモンバランスが戻ったのか、40代に入ってからマッチングアプリや女性用のお店で解消しようと考えたけれど、うまくいきませんでした。
そんなときに仕事場で、「今度、食事でもいきませんか?」という甘い誘いが…。

●できればいいなと思って出かけた

デート
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子どもが学校へ行っている間だけ、近くのアパレルショップでパート勤務をしていた貴代さん。相手はそこに出入りしている業者の男性・Aさん。左の薬指に指輪もしていたので、既婚者なんだなとわかって誘いに乗ったといいます。

「世代的にマッチングアプリは出会い系みたいで、知らない人と会って事件に巻き込まれたら怖いなというのもあったし、お店も若い子が多そうで年齢的に私には無理だと思って、悶々としていた時期でした。できればいいなと淡い期待を抱いて、初めからそのつもりで出かけました。会社も素性もわかっているし、トラブルになる心配も少なそう」

Aさんは、大学までラグビーをしていたというだけあって、がっしりした体格。顔や雰囲気もタイプでした。

●なりゆきで1回したけれど…

事後

いい雰囲気になり、ホテルへ誘われたときは無事に久しぶりにできる! と浮足立ったという貴代さん。ですが、終わってみたら意外にもガッカリしてしまったそう。

「もっとときめくと思ったんですよね。心の中では『やった!』ってガッツポーズしたくらいうれしかったのですが、念願がかなったら、そこで燃え尽きたというか、いろいろ拍子抜けしてしまって…」

いちばん大きかったのは、Aさんの奥さんがもうすぐ出産を控えていて、そのための里帰り中であると聞いてしまったこと。

「終わってから言われたんです。自分の罪深さにショックを受けてしまいました。うちのレスとはぜんぜん状況が違うじゃないですか。奥さんが命がけで子どもを産もうとしているときに、こいつなにしてんだ、シンプルにクズ野郎だなと思いました。向こうにしてみれば、すぐそこに抱けそうな私がいてちょうどよかったっていうだけなんでしょうけど」