片付けのプロとして多くのクローゼットを見てきた下村志保美さんは、「クローゼットには人の生き方が表れる」と話します。50代を迎え、下村さん自身も「着ると疲れる服」や「なんとなく持ち続けていたバッグ」を見直したことで、暮らしも気持ちも軽くなったそう。今回は、下村さんが50代でクローゼットから手放してよかったものを教えてもらいました。

煩雑としたクローゼット
クローゼットから手放してよかったものとは?
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1:ものの捨てどきは、上質でも使っていて「疲れる」とき

着ると疲れるものは、上質な素材でもお別れを
着ると疲れるものは、上質な素材でもお別れを

「素材はいいのに重い」など、ストレスを感じる服やバッグはありませんか?

私自身、ウールのコートや革のバッグはどちらも「いいもの」として長く持っていましたが、年齢を重ねるうちに「着るだけ、持っているだけで疲れる」と感じるようになりました。と言いますか、無意識にそれを選ばなくなっていました。

片付けのお客様のところでも、「上質なものだから」とクローゼットにあるものの、結局はほとんど使ってない方が多くいらっしゃいます。

昭和の時代は「高価なもの」=「上質」でしたが、令和の今は「心地よさ」=「上質」なのではないでしょうか?

▶ 気づき:服に「がんばって使わなくちゃ」と感じる時点で、それはもう今の自分には合っていません。

2:“安いから買う”は卒業。「自分に似合うか」を最優先に

安く買ったけど、上手に着れていない服
安く買ったけど、上手に着れていない服

セールで「安いから」と買った服。SNSのプチプラファッションを見て「これなら買える」と買った服。

じつは、私のクローゼットにもかつてたくさんありました。

お店やスマホの中の画像で見たら「すてき」に思えても、鏡の前で着てみると「なんだか似合わない」と感じる。そして、そういう服はやっぱり着なくなります。

50代の肌は、素材の質感を正直に映します。プチプラが悪いわけではまったくありませんが、「安いから買う」のは卒業してみませんか。

▶ 気づき:値段よりも、「その服を着たときに自分がどう見えるか・どう感じるか」で選ぶことが大切です。