意外と難しいヘアアレンジの「ひとつ結び」。なんだか、ただまとめただけで疲れて、老けて見えてしまうことも。そこで、女性の髪問題に詳しいヘアライター佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター八木花子(八木ちゃん)さんが教えてくれた、老けない「ひとつ結び」のコツをまとめて紹介します。

老け込まない「大人のひとつ結び」のポイント4つ

ビフォーアフター
結び方ひとつで、疲れて見えるか(左)若々しく見えるか(右)大きな差が
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さとゆみ:同じひとつ結びなのに、こなれた感が出ている人と、「ひっつめ感」が出てしまう人がいますよね。

八木ちゃん:そうなんですよ。「とりあえず結びました」という感じの「ひっつめ結び」になってしまっている方も多いのですが、ほんのちょっとだけ気を使う場所を知っていれば、一気におしゃれに見えるんですよ。

ひっつめ感が出ているビフォー
Before:ひっつめ感が出ると、老けて見えてしまう

<やりがちひとつ結び>ひっつめ感に加えて、髪にスタイリング剤をなにもつけずに結ぶと、顔周りの毛がパラパラと落ちて、あるだけで5歳は老けて見える「老け毛」に変身してしまいます。

●ポイント1:結ぶ前にスタイリング剤をなじませる

さとゆみ:いちばんのポイントは?

八木ちゃん:大人のひとつ結びは、結んだときのバランスが命です。ですので、結ぶ高さとボリュームの出し方を意識しましょう。

さとゆみ:ではまず、髪の結び方から。とくに短い人や、レイヤーがいっぱい入っている人は、髪がぱらぱら落ちてきやすいですよね。

髪を持ち上げる様子
ワックスをしっかり手のひらにのばしたら、髪全体にワックスをなじませる

八木ちゃん:そうなんです。ですから、髪がばらつく人は、ワックスを全体になじませて、髪をまとまりやすくしてから結ぶといいですよ。

●ポイント2:フェイスラインの髪を少し残すと小顔効果に

八木ちゃん:さらに、髪を結ぶときは、フェイスラインの髪を少し残すのがおすすめです。この髪があることによって、顔周りに毛束の影が落ちるので、小顔効果が生まれるんです。

結ぶ様子
結ぶときは、フェイスラインにひと束、毛束を残す

さとゆみ:たしかに! シェーディングみたいな感じですよね。

●ポイント3:耳のつけ根の位置くらいの高さで結ぶ

八木ちゃん:もうひとつ、重要なのは、結ぶ位置ですよね。

さとゆみ:髪の長さにもよるけれど、短めの人が高い位置でひとつ結びをしようとすると、どうしても上に持ちあげられる髪の毛の量が少ないので、「ちょび結び」っぽくなりやすい!

耳のつけ根くらいの位置で、ひとつに結ぶ
耳のつけ根くらいの位置で、ひとつに結ぶ

八木ちゃん:そうなんですよ。なので、髪が落ちてこないギリギリの場所、耳のつけ根くらいの位置で結ぶのが正解です。

 

結んだあとの仕上げは、後頭部のボリュームがキモ

さとゆみ:大人のひとつ結びをバランスをよく見せるためには、後頭部の高さもポイントですよね。

指でトップの毛束をつまむ
指でトップの毛束をつまんで、軽く浮かせるとバランスがよくなる

八木ちゃん:指先でトップの髪をほんの少し上に引き上げるようにして、高さを出しましょう。そうすることで、こなれ感や品のよさも演出できます。

●ポイント4:衿足のぴょんぴょん毛をピンで留めてシャットアウト

八木ちゃん:最後に重要なのは、衿足のぴょんと飛び出た毛をシャットアウトすること。

ピンを下から上に向けて挿す
衿足の落ちてきた毛をねじり上げて、ピンを下から上に向けて挿す

さとゆみ:たしかに、この毛がなくなるだけで、若く見える!

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