新築やリフォームで、収納問題を解決したい。それなら、造作家具を検討してみましょう。7年前に自宅を建てた際に、積極的に造作家具を取り入れた整理収納アドバイザーの露重和子さんが、造作家具について語ります。部屋の雰囲気を壊さない、デッドスペースの有効活用、地震のリスク軽減などメリットがいっぱいです。

キッチンの造作
あまりなじみのない「造作家具」という言葉。じつはキッチン収納を造作するケースは多い
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つくりつけ造作家具は既製品となにが違う?

筆者は7年前に自宅を建てました。その際、造作家具を導入して、とてもよかったと思っています。「造作家具」の特徴は以下の3つです。

・サイズ・色・デザイン・素材などを、好みで選べる(ちなみに「オーダー家具」は、メーカーがラインナップしているものから選ぶ必要あり)

・既製品の置き家具と異なり、できあがったものがビルドイン(床や壁などに固定)されている

・スペースに合わせてオリジナルつくるので、空間と一体化したような仕上がりになる(筆者宅では、木のナチュラルな雰囲気の統一感を出したくて、部屋で使われているのと同じ、タモ材で家具の製作を、家を建てた工務店に依頼しました)

 

リビングの「テレビボード兼収納棚」を造作

リビングのテレビボード兼収納棚

リビングでは、壁左右いっぱいに造作棚をつくり、わが家のインテリアの主役にしました。幅は352㎝あります。

既製の置き家具で壁一面に棚を置くとなると、圧迫感が出てしまうと思いますが、造作で棚を上下に分けて(壁づけの部分と、床置きの部分)つくったので、スッキリとした仕上がりになりました。

 

上の部分は、ディスプレイ用

壁づけしている棚の部分はディスプレイ用。季節ものアイテムを飾るなどして、活用しています。

 

A4のファイルボックスがちょうど入るサイズ

A4のファイルボックスがちょうど入るサイズ。本棚としても活用できます。棚の高さは34㎝、奥行きは25㎝です。

 

テレビボードの下は収納

床に設置した棚部分は、テレビボードを兼ねています。棚の中に収まるのは、プリンターやリビングでよく使う文房具などの生活用品。ケースにまとめて収納しています。棚の奥行きは45cmあり、大容量なのでとても便利。

 

無印良品のラタンバスケットがピッタリ入る

棚板の仕切りの部分は、幅85.5×高さ19.5㎝。無印良品のラタンバスケットを、ふたつ並べて収納できるサイズとなっています。将来的にものが増えたらラタンバスケットを買い足す予定です。

リビングは家族のものが集まり、散らかりがちな場所ですが、造作家具のおかげで使いやすさと、見た目がスッキリして、つくってよかったと感じています。