グラフィックデザイナーの西出弥加さんと訪問介護の仕事をする光さん夫妻は、夫婦ともに発達障害という特性をもちながら結婚。そして、結婚早々から別居という道を選んでいます。お互いに居心地のいい暮らしのために離れて暮らす夫妻ですが、今回は2人が久しぶりに会ったときの、「ある行動」についてつづってくれました。

夫婦
弥加さんと光さん
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発達障害夫婦のデート。せっかく久しぶりに会えたのにまさかの行動?

発達障害同士で結婚した私たちは、お互いが居心地がいいようにするため別居中です。2~3か月に一度、夫が東京に住む私のところに会いに来てくれます。
先日、夫とカフェに行ったときのことです。

発達障害夫婦漫画

こんな感じで、数か月ぶりに会う際も何も気にせずカフェに入った途端、夫は寝てしまいました(笑)。

でも私は「久々に会ったのだから…」と極端に気遣いをしてもらわなくてもいいと思っているので、夫の自由さが私にとっては快適です。

それに、私は同じ空間にいても別々にいろんなことをしている方が、気が楽なときがあります。

●いつ眠くなるかわからない私たちにはお互いの気遣いが心地いい

たまに夜ではなくお昼にも眠くなる夫ですが、私の方も睡眠に少し問題があります。それは、成人してから睡眠時間が定まらないことです。朝に寝たり昼に寝たり、夜に寝たりと…自分でもいつ眠くなるか予想できません。

夫が来る日も、いつ眠くなるのか分からず困っていますが、夫は気にせず私が寝ているときも、自由に過ごしてくれるので助かります。
先日、帰りの新幹線の発車時刻が迫っているのに私が寝過ごしてしまったとき、夫は「倒れてないか心配で…」と起こしに来てくれました。
「早く起きろ!」と怒らないので、私は自分を責めずにいられます。
「新幹線の時間が決まっているのにごめん!!」と謝ったら、「さやかさんは深夜の方が元気でしょ、新幹線も深夜に動いていたらいいのにね」と言ってくれました。

こういうことが起きると、いつも結婚当初に夫が言っていたことを思い出します。「“午前中”は、さやかさんにとって“深夜”だから、無理して午前中に起きなくていいよ」と。

「なんで午前中に起きれないんだ」と思われそうなところ、こういう考えをしてくれたことがとてもうれしかったです。

夜型の私にとって、逆に“深夜”は“真昼間”なのです。深夜も大半の人が働ける時間になれば、私は電話も元気に出られるし待ち合わせにも遅刻しないなあと、心の中で思ったりしながら、朝に寝て、お昼過ぎに起きることが多いです。

夕方以降に会う約束を入れてくれる夫や周囲の方々には、とても感謝しています。

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【西出弥加さん・光さん】

妻の弥加さんは東京在住の絵本作家、グラフィックデザイナー。1歳のときから色鉛筆で絵を描き始める。20歳のとき、mixiに投稿したイラストがきっかけで絵本やイラストの仕事を始める。オフィシャルブログ「

私とリトルさやの徒然日記」、Twitterは@frenchbeansaya