粗品でもらった文房具やタオル、試供品…「いつか使うかも」とため込んで収納場所を取っているものはありませんか。「ため込む人のなかでもとくに多いのはボールペンです」と話すのは、整理収納アドバイザーとして片付け相談を受けているひでさん(45歳)。「お店や街頭で受け取り、気がついたら家に何十本とたまっている方も。生きているうちに使いきれる? と考えてみるといいですね」。ここでは、ひでさんにものをため込まないための工夫を4つ伺いました。

リビングでくつろぐひでさん
ものをためこまない!ひでさん宅のリビング
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1:使っているものとストックの置き場所を分ける!

使っているものだけがスッキリと収納され、使いやすい洗面台
使っているものだけがスッキリと収納され、使いやすい洗面台

まず徹底しているのは、今使っているものとストックの置き場所を分けることだそう。

「たとえばボールペンの場合、ペンを使う場所に1本だけ出しておいて、あとは袋にまとめてストック専用の場所(ストックゾーン)に保管しています。1つを集中して使うようにすれば、すぐに使いきれるので気持ちいいですよ」(ひでさん、以下同)

ストックだけをまとめておくと、残りの数を認識しやすいので、増え過ぎ防止に。ストックが普段使っている場所やものを圧迫してしまって使い難い状態になることも防げます。

「収納場所がないと悩む方が多い洗面台も、日常的に使っていないものをストックゾーンに移動してしまえば、案外スッキリすることも」

しばらくは使いきれない量のストックを持っていた場合には、数を減らすのも大事。まだ使用できるものなら、寄付という選択肢も検討してみては。

2:たまる場所の近くにゴミ箱を設置!「捨てる」を促す

リビングに置かれている紙ゴミ用ボックス(カゴ)
リビングに置かれている紙ゴミ用ボックス(カゴ)

子どもがいるご家庭では、学校で使うノートやプリントといった紙類もたまりがち。3人のお子さんを育てるひでさんは、どんな工夫をしているのでしょうか。

「以前は、勉強したあとはいらなくなったプリントや、お絵描きした紙が、リビングに散らかっていました。勝手には処分できないので、困っていたんです」

プリント入れ

そこでひでさんは、家の中の紙ゴミが出やすい場所それぞれに、紙ゴミ用のボックスを用意。

「今は、子ども部屋、リビング、キッチンの3か所にあります。多く感じるかもしれませんが、使った場所のすぐそばに捨てられる場所を用意しておくことで、捨てるハードルが低くなったようです。不要なものは、本人がすぐに処分してくれるようになり、ため込まなくなりました。

年度ごとに増えていく教科書やノートなどは、定期的に処分。夏休みや冬休み期間中に時間を決めて、子どもと2人で『いる・いらない』の分別を習慣化しています」