ものを減らして家をすっきりさせたいけれど、ミニマリストのように何もかも捨てる勇気は出ない。家族との協力もなかなか難しい…。そんなお悩みをもっている方はいませんか? ミニマルライフを発信するOdekoさんもかつて、ミニマリストのような「なにもない部屋」に憧れて、ものを減らし始めたものの家族が賛同してくれず、思うように「捨て活」を進められなかったそうです。家族の意思を尊重しつつ、捨てすぎなくてもすっきり片付く部屋をつくるコツを聞いてみました。

すっきりリビング
捨てすぎなくてもすっきり暮らしはかなう! ゆるミニマリストのOdekoさんのケースです
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「1か所だけミニマリスト」をやってみる

クローゼット
「クローゼット」だけはミニマリスト!

「ミニマリストのようななにもない部屋」にしたいと思っても、現実はなかなかうまくいかないものです。

わが家は夫婦2人暮らしで、夫は「捨て活」に非協力的。夫の持ちものをどうこうしようとは思いませんが、共有の場所(リビングやキッチン)は、もう少しすっきりさせたいという気持ちがありました。

夫にも相談しましたが、現状維持したい夫と、もう少し減らしたい私…。平行線のまま、お互いストレスがたまるだけの結果に。

なので、「家族にも協力してもらいたい」という気持ちはいったん封印! 家の中で1か所だけ、ミニマリストをやってみようと方向転換しました。

そしてでき上がったのが、今のクローゼットです。

憧れていた「ミニマリストのようななにもない家」にはなれなかったのですが、1か所だけでも「ミニマルな空間」がつくれたことで、意外と満足感が湧いてきました。そして、ものを減らす以外の方法も考えてみようと、前向きな気持ちにもなれたのです。

ストイックなミニマリストに憧れていた時期もありましたが、自分が楽しく暮らせているならそれで十分。今はそんなふうに思っています。

「ものの数」が減らせないなら、「小さい・軽い」を選んでみる

ダイニングテーブル
ダイニングテーブルも小さくしました

ものの「数」が減らせないなら、「小さい・軽い」ものに変えてみるのもひとつの手だと思います。部屋の広さは変わらなくても、置いている家具が小さくなるだけで、空間は広がります。なので、少しずつ時間をかけて、家具のサイズダウンを試みてみました。

わが家でとくに効果的だったのは、この3つです。

・テレビ台→収納つきのものからテレビを支えるだけのシンプルなものへ変更

・ダイニングテーブル→4人掛けから小さめな丸テーブルに変更

・食器棚→食器はキッチン備えつけ収納へ移動し、レンジとトースターを置くだけのシンプルな棚に変更。

ものを手放すことを家族に反対されたり、なくては生活できないものもあったりしたのですが、「小さいものに変更」することなら、夫も賛成だと言ってくれて実行できました。

収納にも限りがあるし、家族で暮らしていると、どうしても減らせないものもあります。そんなときは、「もつか、もたないか」だけではなく、「小さいものや軽いものに買い替えてみる」という選択肢をもっておくと、家族みんなが納得できる「よい塩梅(あんばい)」のラインが見つけられるのだと思います。

わが家では、空間をすっきりさせたい私と、ものを減らしたくない夫の「よい塩梅」が、サイズダウンという方法でした。