食器をたくさんもっていて、棚にギュウギュウにつまっていても、取り出しにくくて使うお皿はいつも同じ…。その悩みを解消した「食器棚収納」のアイデアを紹介します。片付けが苦手だと話す、ライフオーガナイザー1級のkinopokoさん(4人家族・40代)に教えてもらいました。

わが家のスタメン食器たち。家族4人分だけ残したら、迷う時間も片付けの手間も激減しました
わが家のスタメン食器たち。食器選びの時間も片付けの手間も激減しました
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「来客用食器」を手放して苦労が減った

わが家は2LDK・52平米の都内マンションに4人で暮らしています。キッチンは2.8畳とコンパクト。収納スペースも広くないので、気づけば食器の重ねすぎ・つめ込みすぎで使いにくくなっていました。

盛りつけのたびに「あの皿どこだったかな?」と引っぱり出し、片付けるときはパズルのように戻す。8歳と5歳の子どもも自力で取り出せず、結局親の手間が増える…そんな小さなストレスが積み重なっていました。

そこで、場所をとっていた「来客用の食器」を思いきって手放すことに。家族4人分だけに絞ったところ、思った以上に収納スペースにゆとりができて、出し入れがスムーズになりました! 子どもからも「ママ~お皿出して」と言われることも減ったのです。

●日常の心地よさを優先して、キッチンもすっきり

2.8畳の小さなキッチンでは、年に数回の特別な日より、毎日の快適さを優先するほうが断然ラクだと実感。来客時は紙皿や紙コップで気軽に対応するなど、“使う人を中心にした収納”になったおかげで、家族全員が動きやすくなりました。

カトラリーは汎用性のあるものに統一

カトラリー収納
カトラリーはシンプルなデザインのものにそろえています

フォークやスプーンの形も色もバラバラだったわが家。デザート用・ティー用など、細かく使い分けていたこともあり、引き出しはいつも散らかっていました。見た目も使い勝手も悪く、毎回どれを使うか迷うのがプチストレスでした。

そこで“〇〇用カトラリー”はいくつか手放すことに。さらに、IKEAなどで買ったシンプルなデザインのものに統一しました。すると、出し入れが驚くほどスムーズになり、引き出しへサッと戻すだけですっきり。視覚的なストレスもグンと減りました。

この工夫は、単にスペースをあけるだけでなく、迷いをなくすことにもつながります。毎日使うものだからこそ、お気に入りのシリーズでそろえることで、なにげない食事の時間まで心地よく過ごせるようになりました。