家づくりで「憧れるけど、使わないまま放置してしまいそう…」と言われることもある「ウッドデッキ」。しかし、工夫次第で最大限活用する方法がある、と整理収納アドバイザー1級で住宅収納スペシャリストの武井優音さんは言います。今回、ウッドデッキのある家を建てて5年目の武井さんが、実際に暮らしてみて感じたウッドデッキの魅力や、使い続けるための工夫について語ります。
すべての画像を見る(全10枚)「ウッドデッキ」配置の正解
わが家は、筆者、夫と長男(10歳)、二男(8歳)の4人暮らし。ハウスメーカーで2階建ての注文住宅を建て、現在入居5年目になります。1階にはLDKと隣に趣味室、玄関、トイレ。そして2階には、浴室、洗面所、ランドリールーム、ウォークインクローゼット、子ども部屋、寝室、トイレがあります。
せっかくつくっても「結局使わなかった」という声も多いウッドデッキ。筆者ももし使わなかったらどうしよう…と当初心配していました。
外観のバランス的にはウッドデッキは欲しいところ。また、庭もつくるし、気軽に出て、ランチやお茶の時間をとれる場所になったらいいなと思い描きました。
しかし、ウッドデッキってそれなりに費用がかかります。筆者も見積もり額をみてサイズを小さくし、縁側ぐらいのサイズにしました。
色はリビングの床と合わせてオークを選択。こうすることで、リビングから眺めたときに、まるで床が庭まで伸びているような錯覚になり、広く見せる効果も。
横幅が約1.3m、縦幅が約5.7m。軒とほぼ同じ長さになります。横長なので、家族4人が横並びに座るのにちょうどいいサイズ。もしくは2人ずつ向かい合って座ることも多いです。
テーブルやイスは、昨年から始めたキャンプグッズを活用しています。
そして、「キッチン近くに配置」したことで、料理を運ぶ・片付けの手間がぐんと減り、気軽に“外ごはん”ができるようになりました。
思うのが、「ウッドデッキでランチをしよう!」と考えるかは、“準備のしやすさ”や“片付けのしやすさ”じゃないかと。準備をメインでする立場からすると、運ぶ距離が遠いと、おっくうになってしまうと思うのです。その点で、キッチンとの距離が近いことがとてもよかったと思います。
住宅街にもかかわらず、春や秋は家族とウッドデッキランチが恒例です。買ってきたパンを並べるだけでも、カフェ気分に。
日々の暮らしがもっと楽しくなる
ランチを外で楽しむだけでなく、お昼寝やおやつタイムにも使えて、暮らしに豊かさが加わっています。
暑い時期、寒い時期はさすがに難しいのですが、春や秋には外の空気を感じながら過ごすことで、とてもリフレッシュできます。
夫はときどきリクライニングチェアをいそいそと出してきて、ここでお昼寝しています。やや寒い時期でも、ブランケットを持って寝に行く姿をみて、本当に気持ちいいんだなと笑ってしまいました。
また、デッキの縁に座ると足が地面につくサイズなので、庭作業の合間にはウッドデッキがベンチや作業台の代わりにもなります! ちょうどいい高さで、イスを置かずとも役に立っています。