ペットの柴犬の写真をX(旧Twitter)に投稿し続け、その自然体のかわいさが人気となっている@inu_10kg。ESSEonlineでは、飼い主で写真家の北田瑞絵さんが、「犬」と家族の日々をつづっていきます。第85回は「11年目の記念日」について。
すべての画像を見る(全13枚)犬がわが家にやってきて11周年
今年の8月、犬は毎日涼しい室内で過ごしていた。ある日、気分転換させてあげたくて、母の用事についていって、高野山にドライブした。といっても、私と犬はどこにも降りなかったので、涼しい部屋から涼しい車内に移動して、おりこうに座っていただけである。
外の光を浴びた犬の横顔はまぶしくて、楽しそうに見えちゃうが「家でええのになぁ」と胸に抱えている可能性もある。思わず「犬、どう?」と尋ねたよ。
そして8月といえば、犬がわが家にやってきて11年目の記念日だ! 2025年8月11日、今年も無事にこの日を迎えました! やったー! わんわんやね。今年は「11」の形をしたケーキにした。
「11周年おめでとう、ありがとう」母とロウソクに火を点けて、犬に心からの感謝を贈る。責任が生まれた2014年8月11日の夜から4018日、11年もの歳月を生きてこられた。
ケーキが大好きな犬は変わらない食いしん坊っぷりで、勢いよく頬張った。しかし生クリームが重たくなったのか、昔ならきっと11をまるまる完食していたが、十の位の1を食べきったところで「もうだいじょうぶ」とごちそうさまをした。無理しないでえらい。
このあと、母が父方のお盆の用事で出かけたので、ふたりで昼寝をしていた。8月11日、毎年昼寝をしている気がするなぁ。私が仰向けで寝ていたら、腕と身体のすき間に犬がわがもの顔でヌッ! と身体を滑り込ませてきた。
翌日になって、一の位の1も完食した。私ももらったけど、冷凍で届いて解凍したのにふんわりしたスポンジ生地に、やさしい甘さのクリームがおいしかった。