いつも100パーセントの力で毎日の食事づくりをがんばると体も心も疲れるもの。「料理を嫌いにならず、日々無理なく、気持ちよくキッチンに立つためには、力の入れどころと抜きどころのメリハリをつけるのが大事」と、料理家・インテリアデザイナーの行正り香さんは話します。今回は、子どもも喜ぶ「ラザニア」と「和風ステーキ」のクリスマスにぴったりのレシピを紹介。ソースいらず、つけ合わせは電子レンジを活用など、上手に手間を抜くポイントが隠れていますよ。

簡単ラザニア&アボカドとオレンジのサラダ
簡単ラザニア&アボカドとオレンジのサラダ
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簡単ラザニア&アボカドとオレンジのサラダ

ラザニアというと、ソースたっぷりの料理を想像しがちですが、以前、フィレンツェに行ったとき、炒めたひき肉とチーズをのせて焼いただけのラザニアが出てきました。その無造作な感じがかえってオシャレで、こってりしたソースがないから、食べ飽きない。本場にはこういう食べ方もあるんだと知って、それから私もまねするようになりました。

ソースは用意しなくていい、とハードルをひとつなくすとラザニアはぐっと手軽な料理になります。ゆでたラザニアと炒めたひき肉、チーズを交互に重ねてオーブンで焼くだけでいいんです。私はしっとり焼き上がるように生クリームと牛乳を加えます。ひき肉はパラパラに炒める必要はなく、ゴロゴロ固まっていてOK。その方が肉汁が出ず、肉のうま味が逃げません。

もう一品はアボカドとオレンジの組み合わせがおいしいサラダ。これにはオレンジの絞り汁と砂糖をかくし味に混ぜた、ちょっと甘めのドレシングがよく合います。

●簡単ラザニア

簡単ラザニア
簡単ラザニア

【材料(4人分)】

  • ラザニア 250g
  • 豚ひき肉 300g
  • 塩、オリーブオイル 各適量
  • ニンニク(みじん切り) 1かけ
  • ナツメグ(あれば) 少し
  • A[生クリーム1/2カップ 牛乳1/4カップ]
  • ピザ用チーズ 130g
  • パルメザンチーズ(すりおろす) 大さじ3
  • EXVオリーブオイル 少し
  • 粗びきコショウ(黒) たっぷり

ソースいらずというお手軽さが魅力な1品。生クリームと牛乳を混ぜてラザニアにかけますが、生クリームがなければ牛乳だけでもOKです。

【つくり方】

(1) 鍋に湯をたっぷり沸かし、塩とオリーブオイル各適量を入れ、ラザニアを表示時間より1分30秒長くゆでる(ソースをたくさん使わずにオーブンで焼くため)。

(2) フライパンを中火にかけ、オリーブオイル小さじ1、ニンニクを入れてさっと炒め、ひき肉を平らに入れ、塩小さじ1/2をふる。そのまま焼いて片面に焼き色がついたらスプーンで少しずつ返しながら炒め、ナツメグをふる。

(3) 耐熱容器の底にオリーブオイル少しをふり、(1)のラザニアの1/3量を敷き、混ぜ合わせたAの1/3量を回しかけ、(2)のひき肉の1/2量とピザ用チーズを1/3量のせる。同様にラザニアからピザ用チーズまでをもう一度重ねてのせる。さらに残りのラザニア、Aをかけ、塩少しをふってピザ用チーズをのせ、パルメザンチーズをふる。

(4) 200℃のオーブンで10分ほど、こんがり焼き色がつくまで焼き、EXVオリーブオイルとコショウをふる。

●アボカドとオレンジのサラダ

アボカドとオレンジのサラダ

オレンジの果汁をドレッシングに活用するのがポイント。グリーンとイエローの彩りも鮮やかです。

【材料(4人分)】

  • アボカド 1/2個
  • オレンジ 1個
  • 塩 少し
  • ベビーリーフ 2カップ分
  • A[EXVオリーブオイル大さじ2 白ワインビネガー小さじ1 オレンジの果汁大さじ1 塩、砂糖各小さじ1/2]

【つくり方】

(1) アボカドは縦に1周切り込みを入れて種と皮を除き、1cm厚さに切って塩をふる。

(2) オレンジは皮をむき、房から実を出す。房に残った果肉を房ごと絞り、大さじ1の果汁をとっておく(果汁はドレッシング用)。

(3) 器にベビーリーフ、1のアボカド、2のオレンジをのせ、Aのドレッシングを回しかける。