家のなかでも収納力の高い押し入れですが、ふとんがぎゅうぎゅうにつめ込まれているという人も多いのではないでしょうか。
「寝具はとてもかさばるもの。うまく使って少しでもカサを減らしたいですね」と語るのは、ライフオーガナイザーでミニマリストの香村薫さん。
自身も5人家族で、寝具の量に悩まされたという香村さんに、布団の収納について教えてもらいます。
ミニマリストが実践!かさばらない寝具のもち方、しまい方
●寝具の組み合わせを厳選
「寝具の量を最小限に抑えるために、いちばんかさばらず、快適に眠れる組み合わせから考えてみました」
そこで香村家が選んだ基本の組み合わせは、マットレス+羽毛布団だそう。
「夜の室温が5℃以下となる寒い時期はこれでだけではたりないので、羽毛布団の上にかけ布団カバー毛布という寝具をプラスします」
素材はフランネルやマイクロファイバーなどさまざまありますが、香村さんはお手軽な価格帯のマイクロフリース素材をチョイス。
もうひとつポイントとして、冬の間は家の中でいちばん温かい南の部屋を寝室として利用しているそう。
「部屋によって3℃ほど差があるので、夏と冬で眠る場所を変えるのは効果的だと実感していますよ。このおかげで冬も睡眠中はエアコンいらずで過ごせています」
次に、夜の室温が20℃を超えてくる暑い時期。
「この時期に羽毛布団をしまいます。ここで登場するのが、真冬に使っていたかけ布団カバー毛布。カバー毛布だけをかけ布団として使うのです」
「さらに暑さが増してきたら、今度は羽毛布団に使っていた無印良品の麻平織シーツをタオルケット代わりとして使用します」
夏の間は、窓が2つあって風とおしのよい北側の部屋を寝室代わりに使うそう。
「冬同様、エアコンいらずで、扇風機だけで過ごせますよ」
●布団の収納方法
使っていないときの羽毛布団は、スーツケースの中に収納するのがおすすめ。
「こうすることで、自然と圧縮がかけられたような状態にもなりますし、出すのもラクですね」
「わが家では、来客用の布団はレンタル布団で対応しているので、保管していません。使っていない家族の布団はもともとあるスーツケースに入れているので、布団のための収納場所が必要なくなりますよ」
●布団の管理方法
「羽毛布団は3~5年に1度のペースでクリーニングに出しています」
クリーニング店によっては、シーズンオフ期間に預かってくれるサービスを行っているところも。
「スーツケースに羽毛布団が入りきらない…という人にオススメの方法です。預かりサービスのあるクリーニング店を活用すれば、収納場所に困りません」
敷き布団やたためないマットレスを使っている場合、フローリングに敷いたままにしておく人もいると思います。
そんなときのカビ対策も教えてもらいました。
「どうしても敷きっぱなしにするのであれば、収納ボックスの上などに置いて、フローリングとの接点を減らしましょう。わが家では無印良品のポリプロピレン頑丈収納ボックスの上に置いています」
「3つ折りできるマットレスの場合は、折って縦に収納するのがおすすめ。重さを感じにくくて取り出しやすいので、子どもも自分でしまえます」
シーズンごとに毛布を変えると、オフシーズンの布団のしまい場所には困るもの。
この方法なら、オフシーズンでも収納場所に困らず、年間をとおしてすっきり暮らせます。
布団の収納に困っている方は、ぜひ試してみてくださいね。