子育てがひと段落した50代は、ひとり旅をするのに好ましいタイミング。子どもたちの独立を機に賃貸物件に住み替え、“持たないひとり暮らし”を楽しむ様子をインスタグラムで情報発信している、50代のようさん(フォロワーは4.4万人)のケースをご紹介。旅行先の情報収集からお土産選びまで、50代からのひとり旅が楽しくなるアイデアについて語ります。

伊勢神宮付近
50代からのひとり旅を楽しむために
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50代でひとり旅デビュー。きっかけは「やってみたいことリスト」

神社

私のひとり旅デビューは約3年前。久しぶりのひとり暮らしを始めて、自由な時間が増えた頃です。これからの自分の人生について考えるようになり、「やってみたい100のこと」を書き出してみることに。

100個も考えるのはとても難しくて途中でやめてしまったのですが(笑)、書いたリストを見た娘が、ぼそっと「神社と温泉ばっかり」とつぶやいていました。それを聞いたときに初めて、私は神社と温泉に行きたいのだと気がつきました。

やりたいと思っていることを今のうちにやっておかなかったら、後悔するかもしれない。「でも、だれかと予定を合わせるのも大変だな」と、あれこれ考えをめぐらせていました。そのときにふと、「そうか! ひとりで行けばいいのか」と思い立ったのです。

それまでは、ひとりで外食するのも苦手だった私。エステティシャンの仕事でお会いする、ひとり旅好きのお客さまの話を「すごいなぁ」と、ただただ感心して聞いていた頃から考えると大きな変化です。

基本は自分で手配、アクセスが大変な場所はツアーで

最初のひとり旅に選んだのは、長野県の諏訪大社でした。泊まったのは、もちろん温泉宿。自分で特急券と宿を手配しました。諏訪にした理由は、初めてのひとり旅で新幹線や飛行機での移動はハードルが高く、自宅から在来線で3時間ほどで行けるというのが大きかったからです。

2回目のひとり旅の出雲大社は、ツアーを選択。羽田空港で集合し、そこからずっと添乗員さんが案内してくれました。そのときのツアー参加者は46人。ひとりで参加していたのは、私を含めて2人でした。

ひとり旅で見つけた猫

ひとり旅では、自分で手配をするのかツアーにするか迷われる方も多いのではないでしょうか? どちらもそれぞれのよさがありますし、好みもあると思います。

両方を経験して、私は自由に動きたいタイプだということがわかりました。そこから、基本的には自分で手配し、アクセスが大変な旅行先はツアーで連れて行ってもらおうと決めました。それを踏まえ、先日の3回目のひとり旅は、自分で手配をして伊勢神宮に行ってきました。

自分で手配するメリットは、ほかの人に迷惑をかける心配をすることなく、行き先も時間配分も好きなように決められることだと思います。…というと、計画を立てるのが好きなタイプのように思われるかもしれませんが、むしろ苦手なほうです(夏休みの宿題も、最終日にするタイプでした)。事前の下調べはあまりせず、行きの移動中に観光スポットや食べたいものを検索するのも楽しいですよ。

おかげ横丁の伊勢うどん

ちなみに、旅行先の情報収集でいちばん活用しているのはYouTube。実際の景色や雰囲気、お店の様子などがわかるのでおすすめです。伊勢神宮の旅行も、下宮や内宮の参拝の順路、おかげ横丁のお店などを予習していきました。