オープンなキッチンとハンモックやワークスペースもあるビングダイニング。そんな開放的な空間でくつろいでいるのが、小川さん一家です。近所の築45年の団地で開催されていたオープンハウスに訪れたのをきっかけに、その団地の一室を購入。リノベーションすることで、この空間が生まれました。家じゅうに好きなもの、愛着あるものがあふれる楽しい住まいを訪ねます。
すべての画像を見る(全24枚)ヴィンテージショップさながらの内装空間
リノベーションでは2室の和室をつなげて縦長のLDにし、キッチンは位置を変更して対面式にしました。キッチンからはLD全体を見渡せるように。
床は無垢材、壁は漆喰で仕上げ、建具は海外のアンティークを採用するなど、とりわけ素材選びではデザインや質感などのディティールにこだわっています。
キッチンは手元が隠れるように、腰壁を高めに設定。腰壁のタイルや水栓金具にもこだわり、カフェのような雰囲気に。「休日はふたりでキッチンに立つこともあります」(妻)
サンワカンパニーのオールステンレスのキッチンは、ガスコンロのつまみ部分のデザインにひかれて採用しました。
キッチンツールはマグネットフックを利用し、つるして収納。
調味料は奥行きの浅い棚に並べて置いています。「扉の開け閉めが必要ないし、必要なものがサッと手に取れて、使い終わったらすぐに戻せるので、棚にしまうより見せる収納のほうが好きです」(妻)。
ダイニングスペースにはL字型にカウンターを造作。正面はワークスペースとして活用しています。
ダイニング側の飾り棚には夫のCD用スペースも。
照明のスイッチはすべてトグルスイッチに。シンプルかつインダストリアルなテイストが内装のアクセントになっています。
この住まいのデータ
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▼家族構成夫
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夫40代 40代 長男
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- ▼リノベを選んだ理由
近くの団地で開催されていたリノベーション会社の完成見学会に参加したことがきっかけ。見学した家が好みの雰囲気だったため、依頼することに。ネコを飼いたかったのもリノベを選んだ理由のひとつ -
専有面積/66.66㎡ 物件価格:1280万円 工事費:1005万円(税・設計料込み)
ネコも自由に動き回れる工夫がいっぱい
ネコを飼うことも、リノベーションをした理由のひとつだったいう小川さん。家の中にはネコが自由に動き回れる工夫もたくさんあります。
リビングと子ども室の間仕切り壁の一部は天井部分に隙間をあけて、ネコが自由に出入りできるように。テレビ上の飾り棚はキャットウォークも兼ねています。
遊び心のあるアール型のネコ用の出入り口。
「リビングでは趣味のギターを弾いたり、息子と一緒にサッカーをしたりすることもあります」(夫)。
子ども部屋の壁面には、有孔ボードを取りつけて、お気に入りのオモチャを飾っています。
子ども部屋とつながる寝室の壁は、上部をあけているので、コンパクトでも圧迫感がありません。
入り口に採用したのは、妻が見つけた50~60年代のイギリス製のアンティーク扉。
寝室の照明の周りはフェイクグリーンでディスプレイして遊び心をプラス。