自著やさまざまなメディアで、自宅で実践する効率的な収納法を公開しているmegruさん。お宅がすっきりしている秘密は、「つるす」「かける」収納にありました。ポイントは、戻すときに面倒にならない、“使う場所”の近くを選ぶことと、扉裏やすき間などデッドスペースを活用することだと言います。
「とりあえず、引き出しや戸棚にしまってある、出番の多いアイテムをどんどん“使う場所”の近くにつるしてみてください。すると、ものの管理がしやすくなって片づけがスピーディーになるはず。“戻す”がラクになれば、部屋が散らかりにくくなります。同時に床のものをどかさずにすむから、掃除もラクになりますよ」
メリットは?使いやすくするには?「つるす」「かける」収納のポイントとは?
使うのは、S字フックや突っぱり棒など、すぐ手に入るものばかりでOK。苦手な人が気軽にスタートできるのも「つるす」「かける」片づけの大きな長所のひとつです。
(1)取り出しやすく、戻しやすいから散らからない
大切なのは、アイテムを使う場所のすぐ近くにかけたり、つるしたりすること。使い終わったら、ワンアクションで戻せるのがポイント。しまう手間がかからないからラクになります
(2)よく見えるようにして管理しやすくする
常に目に入るところに置くことで、「アレはどこだっけ!?」とあちこち探す時間のムダもカット。ものの数を把握できるから、余計なストックもうっかり買いたさずにすみます
(3)すき間やデッドスペースが有効に使える
フックを上手に使ってつるすことで、家電と壁の細いすき間や扉の裏側など、収納スペースとして思いもよらなかった場所が、一気に“使える場所”に早変わり!
(4)床に置かないから掃除がしやすい
床になんとなく置いていたものも、つるしたり、かけたりすることで、ものをどかさずにすむから、掃除がスムーズ。掃除&片づけの時間も自然と短縮できます
megruさんがキッチンで実践する「つるす」「かける」収納
●動き重視のキッチンはつるす収納が本領発揮
「使うものはすぐ手に取れる場所に」というルールでものを配置。3畳ほどのスペースとは思えないほど広々しているのは、カウンターなどに余計なものがないから。
床や調理台にものを置くと、どうしてもキッチンが雑然としてしまいがちに。「つるす」「かける」で、ゆったりとした空間を実現しているのです。
●こまごまとしたものは、ぶら下げられる容器に
調味料を混ぜるときに使うミニスプーンやホームベーカリーの羽根などは、まとめてコンロ脇の壁にぶら下げて収納しています。使い終えたらそのままポンと入れられる動線になっていて便利。「IKEAのぶら下げられる陶器は、角度がついているから、中身が見えやすいんです」。
マグネット式のナイフラックを壁に設置し、ここに取りつけたフックに、陶器をぶら下げています。
(写真左から)調理用ミニスプーン、キッチン家電の小物
●フライ返しやお玉はガスコンロ上のバーに
ポイントは、あくまで“使うもの”を“使う場所”にかけておくこと。この位置につけておけば、片手でフライ返しやお玉が取れるから、料理の流れを中断せず、ご飯づくりがスピーディーに。洗ったあとも軽くふいてかけておくだけで、自然乾燥します。家事効率が上がって時短にも。