最近の住宅は、和室をつくらないケースが増えています。フローリングに白い壁で統一するほうがスッキリするし、使うことも少ないというのが理由です。しかし、本当にそうなのでしょうか?最近、ハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、リビングの横に3.6畳の小さな和室をつくりました。ロボット掃除機が使えるよう、リビングとフラットにし、壁紙は同じもので統一。畳の色も床とそろえることで、インテリアとしても違和感のない空間に。さらに、室内干しの場所として、子どものオムツ替えや昼寝の場所としても大活躍しています。こんな和室ならアリかも!家づくりで、和室をどうするか検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
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実家にある和室の落ち着く感じが忘れられず、狭くてもいいと実現!ロボット掃除機がそのまま掃除できるよう、リビングとフラットに部屋の雰囲気を壊さない和室づくりと、取りつけた部屋干し和室にホスクリーンをつけて、洗濯物の取り込みからたたみまでラクラク和室はくつろぐたけでなく、一時的な収納、子育てにも便利な場所実家にある和室の落ち着く感じが忘れられず、狭くてもいいと実現!
当初は和室をつくる気はなかった筆者。ハウスメーカーとの間取りの打ち合わせが進んでいく中で、実家にあった和室の「なんとも落ち着く感じ」が忘れられず…。間取りの打ち合わせ最終段階で、わがままを言って無理矢理和室をつくってもらうことに。
そのため3.6畳と狭く、ウォークインクローゼットも当初より小さくなってしまいました。しかし、それでもゴロンとくつろげる空間が欲しかったのです。
ロボット掃除機がそのまま掃除できるよう、リビングとフラットに
最近では小上がりになった和室や、扉がなくリビングに溶け込む開放的な和室など、おしゃれな和室が多くあります。しかし筆者は、オーソドックスな扉ありのフラットな和室を採用。
扉をつけた理由は、散らかった和室を隠すためです。フラットにした理由は、ロボット掃除機がリビングからそのまま掃除できるようにするため。デザインももちろん大切ですが、私のようにズボラな人には、扉ありのフラットな和室が最適です。
部屋の雰囲気を壊さない和室づくりと、取りつけた部屋干し
ここではリビングから和室にかけて、雰囲気を壊さないためにこだわったことや取りつけたオプションを紹介します。
リビング側と和室側で扉のデザインを変更
リビングから見たときに、明らかに和室とわかるような扉にするのはいやでした。ハウスメーカーの人に相談すると、リビング側と和室側で扉のデザインを、変更することは可能とのこと!
筆者宅のリビングは、白を基調にしたシンプルなつくりなので、和室の扉もリビング側は白に。扉の取っ手は、黒にしてほかの扉と同様の色合いにしました。
和室側も扉は白ですが、和紙のようなデザインの壁紙を使っています。木のフレームとシルバーの取っ手で和の趣に。デザインを変えることでリビングと和室、両方の雰囲気を違和感なく楽しめます。
リビングと和室の壁紙は同じにして、畳もベージュに
リビングから和室にかけての色合いはそろえました。和室だからといって壁紙を和風にすることなく、リビングと同じ壁紙を使って統一感を出しています。
畳の色も緑色でなく、リビングのフローリングの色に近いベージュ系をチョイス。そうすることで扉を開けたときも、とくに違和感なくリビングに溶け込んでいます。
和室にホスクリーンをつけて、洗濯物の取り込みからたたみまでラクラク
和室には、室内干しができる「ホスクリーン」をつけています。使わないときは簡単に着脱が可能で、外したときも違和感のないデザイン。
その場で干したものをたたむことができるので、とてもラクです。外にも物干しザオはありますが、最近では室内干しばかり使っています。
和室はくつろぐたけでなく、一時的な収納、子育てにも便利な場所
筆者宅が和室をつくって感じたメリットを3つ紹介します。
昼寝や寝転がりたいときに最良のスペース
疲れて少し横になりたいときに和室スペースは最適!フローリングのようにかたすぎず、ベッドやソファーのように長くゴロゴロしてしまうということもありません。
そして、実家に帰ってきたような、落ち着く居心地のよさがあります。
部屋が散らかっていても、とっさの収納場所になる
知人が家に遊びに来るとなると部屋の片づけから始まります。しかし、片づけが間に合わないときでも大丈夫。とりあえず和室に荷物を押し込んで隠してしまえば、リビングはスッキリするので助かっています。
小さい子どものオムツ替えや、昼寝にも便利な場所!
和室は子どもがいる家庭にはとくにおすすめだと思います。筆者宅には2歳の子どもがいますが、オムツ替えや着替えスペース、ふとんを敷いて昼寝スペースにもなるので、和室のありがたみを感じています。
実際に住んでみると、和室が想像していた以上に活躍しています。和室をどうするか検討し、参考にしてください。