実母との関係、職場での悩み、人前での緊張…悩みを全部ひとりで抱え込んでいませんか? とくに更年期は、心身の疲れも加わってストレスが重なりやすい時期。そこで、人づき合いをラクにするためのヒントを紹介。心身の健康についての著書を多数もつ、産婦人科医の高尾美穂先生がアドバイスします。
※ この記事は『高尾美穂のオトナ世代のこころとからだ相談室』(扶桑社刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。
すべての画像を見る(全4枚)Q:愚痴が多い実母とのつき合い方に悩んでいます
最初の質問は、実母とのつき合い方について。
「近所に住む実母が、よく愚痴をこぼします。父には言わない反面、私に聞いてほしい圧が重いです。3歳と0歳の子どもの面倒を見てもらっているのでむげにできませんが、私の精神がもちません」(44歳)
A:心身ともに余裕がない時期。親とは適度な距離感を保って
いくつになっても、親は子どもの世話を焼きたいもの。近所に住んでいればなおさらだと思います。今、母親は子育てを手伝ってくれるありがたい存在なので、愚痴を聞くのはある程度仕方がないことですが、たびたび聞かされるのでは、たまったものではありませんよね。
おそらく相談者さんは母親にとって安心して愚痴をこぼせる、甘えられる存在なのだと思います。ただ、「親しき仲にも礼儀あり」というように、親子であってもお互いに頼りすぎてしまう関係は望ましくありません。肉親だけに遠慮がないぶん、一度こじれると関係が悪化しやすいからです。親であっても適度な距離を置きたいものですが、物理的な距離が近いとそれも難しいのかもしれませんね。
お子さんはまだ小さく、どちらも目を離せない年齢です。相談者さんの心身は、まさに今、ヘトヘトになっているのではないでしょうか。それだけに、母親の愚痴がしんどく感じるのかもしれません。ですから今は愚痴をまともに受け止めず、聞き流す程度で十分。いずれお子さんが成長し、時間に余裕ができれば気にならなくなるでしょう。
●夫や父親にも協力をあおいでみて
ただ、相談のなかで気になったのは、そのほかの家族の存在です。夫は子育てや家事に参加していますか? 日々会話を交わしていますか? 母親といて疲れるのなら夫の協力も得て、一緒の時間を減らせるように工夫をしてみましょう。また、母親の関心が趣味などに向くよう、父親に協力をあおぐのもひとつの方法です。
もし、いつまでたっても母親の愚痴が減らないなら、その原因は無関心の男性陣、もしくは別のところに根深い問題があるのかもしれません。自分1人で抱え込まず、家族の問題として、父親や夫を交えて話し合ってみてくださいね。

