片付けたいのに、なかなか手が進まない。そんなときに、片付けのハードルを下げるアイデアを紹介します。教えてくれるのは、これまで400軒以上の片付けをサポートしてきた整理収納アドバイザー・Fujinaoさん(40代)。実際の現場で使っている「片付けが進む魔法の言葉」4つについて語ります。

リビング
片付けると部屋が広くなる
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1:「捨てる」ではなく「卒業する」

袋

「捨てる」というワードは「冷たい」「粗末に扱う」「もったいない」「失う」というようなイメージにつながり、ものを手放すハードルが上がってしまいます。ただ、だからといってすべてのものを手放さずに生きていくことは私たちにはできません。

スペースも、管理する時間も有限です。大切なのは、今の暮らし・今の自分に合わせていくことですよね。

ですから「ものを捨てる」ではなく「卒業する」「今の自分に合わせてアップデートする」と言い換えてみませんか? これだけでも心のなかのハードルが下がり、ものを手放しやすくなります。

2:「人は、思ったよりも自分のことを見ていない」

服

片付けを妨げる原因のひとつは、人の目を気にする気持ち。たとえば「洋服の数が減っていつも同じ服を着ていると思われたらどうしよう」と考えてしまうと、片付けの手が止まってしまいます。

でも、昨日ランチした友人の服装を思い出せますか? 意外と覚えていないことに気がつくでしょう。

人は思った以上に他人のもちものや行動を気にしていません。そう気づくと、人からどう見られるか、ではなく「自分が心地よく暮らすための片づけ」に集中できるようになります。