寒くなり、夜が長くなる冬は気分が落ち込むことも。そんなときに「これをやると気分が上がる」といった自分の機嫌のとり方を知っておくと、ひとり暮らしでも安心して暮らせます。今回、現在60代で著述家の中道あんさんに、なにかと疲れがたまりやすいこの時期に、心と体を整えてご機嫌に過ごすためにやっていることを教えてもらいました。

中道あんさん
中道あんさん
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1:「好きなもの」を暮らしに取り入れる

冬は「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンの生成が抑えられがちだそう。だからなのか、気分が安定しないものです。些細なことでハッピーになったと思ったら、急にイライラしたり、落ちこんだりと忙しい。

そういうとき、心が安らぐ「好きなもの」を暮らしのなかに取り入れて、気分を変えるようにしています。

私の場合は、アロマを焚(た)いたり、普段読まない小説を読んだり、犬と遊んだり、わざわざカフェに行ったりといったことで、気分を整えるようにしています。

これさえあれば「幸せ」というお気に入りをもつことは大事ですね。

2:心のザワつきが消える「魔法の言葉」をとなえる

理由もなく不安になる。これはもう、寒さと日照時間の短さのせいだと思うようにしています。ある意味、どうしようもない自然現象です。だから私は、不安に襲われたときこう問いかけます。

「具体的になにが不安?」

「それって、どれくらいの大きさ?」

すると不思議なことに、具体的な心配ごとはなにもなくて、ただぼんやりした不安だったと気づくことがほとんど。

そう気づいた瞬間、心のなかでこうつぶやきます。「あぁ、これは気温と日照不足のせいだな」と。そうするだけで「私が弱いんじゃないんだ」と、不安を自分からきり離せるようになります。

3:無理せず“省エネモード”にきり替える

寒いときは、体も心も自然とエネルギーを使っている。だから、やる気が出ないのは怠けじゃなくて自然な反応ではないでしょうか。

「今日は省エネでいこう」って言ってあげるだけで、ふっと力が抜けるようです。実際、「メイクをしない日」「髪を洗わない日」「軽い食事」というように、“手抜き生活”を自分に許容することで、時間と心に余白をつくるようにしています。