50歳からの更年期など、女性ホルモン減少による不調の数々。更年期を終えた60代以降も、なにかと悩みが絶えない…という方も少なくないのではないでしょうか? 女性外来の専門医として、82歳の今も診療にあたっている天野惠子さんは、野菜スープ中心の食生活で無理なく健康を維持しているのだそう。天野さんの普段の食事と、そこで気をつけていることについて、詳しく教えてもらいました。

※ この記事は『82歳、現役女医が教えるすごい野菜スープ』(飛鳥新社刊)より一部を抜粋し、再編集しています。

魚中心の食事
野菜と魚中心の和食で健康に
すべての画像を見る(全2枚)

普段の食生活はいたって「シンプル」

やせの大食いで、若い頃から胃腸のトラブルとは無縁。両親もバランスのいい食事をいつも心がけていましたので、食事は健康の基本であると、自然にすり込まれていました。

とはいえ、今はひとり暮らしですから凝ったことはしません。煮るだけ、あえるだけといった簡単な料理だったり、市販のお総菜や生協のおかずセットなど、便利なものを積極的に活用。診療のない昼は、整体の帰りにお気に入りの和食屋さんに立ち寄って、定食をしっかりいただく日もあります。

野菜スープをつくるのは、たいてい夜。インスリンの分泌は昼がピークなので、夜はごく軽めにしています。サンドイッチと野菜スープ、果物くらいで十分。スープでかなりの野菜がとれるのでお腹いっぱいになります。