デメリット3:白い粉が落ちる
すべての画像を見る(全5枚)漆喰壁の家に住んでみてとくに気になったのが、漆喰の表面が少しずつはがれ、白い粉が落ちることです。入居当時は施工直後なこともあり、一時的なものだろうと思っていましたが、入居後1年経った今でも、壁際の床に白い粉が落ちているのを頻繁に見かけます。
とくに硬いものをぶつけたときは、漆喰が削れてしまうことも。現時点では幸い大きな破損はありませんが、キッズスペースの壁にも漆喰を使用しているため、子どもがオモチャを投げたときは壁にぶつからないかヒヤヒヤします。
また、子どもが誤って漆喰の粉を口にしないように定期的な掃除も欠かせません。
デメリット4:汚れを落としにくい
先日、娘がクレヨンで壁に落書きをしてしまいました。色の沈着を心配して、あわてて水ぶきをしたところ、色がにじんだ水分を漆喰が吸収してしまい、かえって汚れが広がってしまいました。
漆喰は水を弾かず、水分を吸収しやすいという特徴があります。消しゴムやメラミンスポンジで汚れを落とすことも試しましたが、残念ながら落ちませんでした。私が家を建てた工務店では、アフターサービスで2年後に漆喰の塗り直しがあるのですが、汚れを目立たなくさせるには、塗り直しを待つほかないようです。
また、キッチンやダイニングテーブルの近くの壁も、食べ物の汚れがつかないように常に気を配らなくてはなりません。全面漆喰にするのではなく、キッズスペースや子ども部屋、キッチン周りなど汚れがつきやすい場所にはクロスを使うなど、場所ごとに素材を使いわければよかったと感じています。
漆喰壁の家に住んで感じたデメリットを4つご紹介しました。
漆喰壁は見た目が美しく、空間づくりにはとても効果的です。しかし、住み始めてからのデメリットもしっかりと理解した上で採用を検討しないと、後悔してしまう可能性があります。
これから新築やリノベーションで漆喰壁を検討されている方は、おしゃれな雰囲気だけでなく、素材の特性やデメリットについても事前にしっかりと確認した上で、壁材を検討してみてはいかがでしょうか。