吹き抜け空間を活かした開放感のある住まいを目指して、踏み板と骨組みだけで構成された「スケルトン階段」を自宅に採用した日刊住まいライター。しかし、実際に暮らしてみると思わぬリスクが見えてきたそう。今回、おしゃれなスケルトン階段を導入して気づいた点について、詳しく語ります。

リビングに設置したスケルトン階段
リビングに設置したスケルトン階段
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リビングに「スケルトン階段」を採用した理由

筆者は夫と1歳の娘との3人家族。半年前に大手ハウスメーカーで4LDKの2階建てを建てました。

わが家では、将来娘が成長して2階にある子ども部屋を使うことを想定し、リビング階段を選択。自然と家族の気配を感じられ、コミュニケーションが増えると考えての決断でした。

リビング階段にスケルトン階段を採用したいちばんの理由は、デザイン性の高さです。

視界をさえぎらない抜け感のあるデザインは、リビング全体にスタイリッシュな印象を与えてくれます。また、勾配天井の吹き抜けに沿う形で階段を設置すれば、空間をムダなく使えるだろう、とも考えました。

スケルトン階段

実際に窓側に設置したところ、スケルトン階段ならではの解放感をよりダイナミックに感じられます。朝起きて、外の景色を楽しみながら2階から下りる瞬間は、至福のひとときです。

しかし一方で、実際に暮らしてみてわかったデメリットも、いくつか浮上してきました。

デメリット1:階段と窓の間にできたすき間が危険…

階段と窓の隙間

窓側に階段を設置したため、構造上、手すりを取りつけられませんでした。また、窓の開閉やカーテンの使用を考慮すると、階段をぴったり寄せることもできません。

その結果、踏み板と窓ガラスの間に若干のすき間が生じることに。

大人であれば落ちるほどのすき間ではありませんが、階段を使い始める年齢の娘にとっては、足がはまる可能性があるため、上り下りの際には目を離さず見守る必要があります。

デメリット2:ステップのすき間が心配…

ステップの隙間

スケルトン階段には蹴り込み板がないため、娘が階段を上った際に足を踏み外してステップのすき間にはまってしまうのではないか、という心配も。

わが家の娘は1歳で、まだ自分で階段を上る年齢ではありませんが、将来のことを想定し、階段下にネットをはるなどの対策を検討しています。