「“やっぱり私には無理…“が口グセになっているときは、“自分にはできる”と思える感覚がなくなってきているサインです」と語るのは、書籍『アイシナモロールと“一緒にご自愛”』(扶桑社)の監修者で、「ご自愛=自己肯定」の第一人者である心理カウンセラーの中島輝さんです。自分をいたわり愛する姿勢が共感を呼んでいるキャラクター「アイシナモロール」と一緒に、失敗を乗り越えるマインドを手に入れるためにおすすめの“心がけ”を教えてくれました。
すべての画像を見る(全6枚)「自分にはきっとできない」とあきらめないために
「やっぱり私には無理なんだ」
「自分にはきっとできない」
「昔の自分はできてたのに」
「今さらやってもムダだよね」
こんな言葉が口グセになっているのは、「自分にはできる」と思える感覚がなくなってきているサインです。
なにかやりたいことが見つかったり、大事なことを任されても、「自分にはきっとできない」とあきらめてしまっていませんか?
「自分にはできる」という感覚をもてていないと、行動する気力がわいてきません。失敗で少しつまずくと、「もう無理」と思ってしまう。自分で自分に「NG」を出してしまっている状態です。
その感覚が回復してくると、「人生は何度も何度も挑戦できるし、何回だってやり直せる」と思えるようになります。自分はなにかを成し遂げられるし、あきらめなければ目標を達成できると、自分で自分を信じられるのです。
心がけ1:「小さなこと」から始めてモチベ維持
「自分にはできる」と思える感覚が低下していると、なにかを始めようとプランを立てても、すぐに「できない」と思ってしまうようになります。
そういうときは…小さなことに取り組んでみましょう!
達成したいゴールに向けて行うべきことを小さなステップに分け、ひとつずつ確実にこなすのです。小さなステップをクリアするごとに、「よくできた」という報酬を脳が受け取り、モチベーションが持続します。
心理学の世界では「スモールステップの原理」と呼ばれています。達成できそうなことに取り組んで、達成したという成功体験を得ること。それによって、「自分にはできる」と思える感覚が回復してきます。
ダイエットに挫折して落ち込んでいるときは「平日はケーキを食べない」。
運動が続かないときは「運動できる服に着替える」。
部屋が片付かないときは「部屋のゴミを10個捨ててみる」。
小さな「やったー!」の積みかさねが、「私、できるかも」という手応えになり、自分への自信を回復させてくれますよ。
心がけ2:「最初から思ったようにはいかない」と思っておく
人間関係の悩みで「できない」が積みかさなると、自分への自信が下がってくることがあります。
もっと明るく自分らしくありたいのに、できない。
あの人と仲よくしたいのに、できない。
集団のなかでうまく話したいのに、できない……。
大事なのは、「最初から思ったようにはいかない」と思っておくことです。
だれにでも、得意なことと苦手なことがありますよね。どんなに「こうありたい」「こうあるべきだ」と願っても、苦手なことはうまくいかないものです。
そして自分だけでなく、相手にも苦手なことがあります。欠点も含めた自分らしさと相手らしさがまったく違うのですから、食いちがうのは当たり前。
「うまくできない」という悩みが深くなったら、大きく深呼吸して、こうつぶやいてください。
「これが私らしさなんだ」「あの人らしいよ」
ひとつひとつに一喜一憂することなく、重く受け止めすぎることなく、素直に受け流してしまいましょう。