「“やっぱり私には無理…“が口グセになっているときは、“自分にはできる”と思える感覚がなくなってきているサインです」と語るのは、書籍『アイシナモロールと“一緒にご自愛”』(扶桑社)の監修者で、「ご自愛=自己肯定」の第一人者である心理カウンセラーの中島輝さんです。自分をいたわり愛する姿勢が共感を呼んでいるキャラクター「アイシナモロール」と一緒に、失敗を乗り越えるマインドを手に入れるためにおすすめの“心がけ”を教えてくれました。

アイシナモロール
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「自分にはきっとできない」とあきらめないために

「やっぱり私には無理なんだ」

「自分にはきっとできない」

「昔の自分はできてたのに」

「今さらやってもムダだよね」

こんな言葉が口グセになっているのは、「自分にはできる」と思える感覚がなくなってきているサインです。

なにかやりたいことが見つかったり、大事なことを任されても、「自分にはきっとできない」とあきらめてしまっていませんか?

「自分にはできる」という感覚をもてていないと、行動する気力がわいてきません。失敗で少しつまずくと、「もう無理」と思ってしまう。自分で自分に「NG」を出してしまっている状態です。

その感覚が回復してくると、「人生は何度も何度も挑戦できるし、何回だってやり直せる」と思えるようになります。自分はなにかを成し遂げられるし、あきらめなければ目標を達成できると、自分で自分を信じられるのです。

心がけ1:「小さなこと」から始めてモチベ維持

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「自分にはできる」と思える感覚が低下していると、なにかを始めようとプランを立てても、すぐに「できない」と思ってしまうようになります。

そういうときは…小さなことに取り組んでみましょう!

達成したいゴールに向けて行うべきことを小さなステップに分け、ひとつずつ確実にこなすのです。小さなステップをクリアするごとに、「よくできた」という報酬を脳が受け取り、モチベーションが持続します。

心理学の世界では「スモールステップの原理」と呼ばれています。達成できそうなことに取り組んで、達成したという成功体験を得ること。それによって、「自分にはできる」と思える感覚が回復してきます。

ダイエットに挫折して落ち込んでいるときは「平日はケーキを食べない」。

運動が続かないときは「運動できる服に着替える」。

部屋が片付かないときは「部屋のゴミを10個捨ててみる」。

小さな「やったー!」の積みかさねが、「私、できるかも」という手応えになり、自分への自信を回復させてくれますよ。

心がけ2:「最初から思ったようにはいかない」と思っておく

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人間関係の悩みで「できない」が積みかさなると、自分への自信が下がってくることがあります。

もっと明るく自分らしくありたいのに、できない。

あの人と仲よくしたいのに、できない。

集団のなかでうまく話したいのに、できない……。

大事なのは、「最初から思ったようにはいかない」と思っておくことです。

だれにでも、得意なことと苦手なことがありますよね。どんなに「こうありたい」「こうあるべきだ」と願っても、苦手なことはうまくいかないものです。

そして自分だけでなく、相手にも苦手なことがあります。欠点も含めた自分らしさと相手らしさがまったく違うのですから、食いちがうのは当たり前。

「うまくできない」という悩みが深くなったら、大きく深呼吸して、こうつぶやいてください。

「これが私らしさなんだ」「あの人らしいよ」

ひとつひとつに一喜一憂することなく、重く受け止めすぎることなく、素直に受け流してしまいましょう。