すてきなデザインを見つけるとつい買ってしまったり、ギフトでいただいたりと、いつの間にか増えがちな食器。お気に入りの器ながら、使わずに食器棚にしまいっぱなしになっているケースも多いのではないでしょうか。現在50代のインスタグラマー、みるくさんは、以前は器コレクターだったものの、48歳で離婚を経験し、ひとり暮らしを始めたのを機に、多くの食器を処分したそう。今回は、そんなみるくさんが集めるほど大好きだった食器を手放してみて気づいた「ものとの向き合い方」について語ります。

みるくさん
みるくさん
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「本当に好きなもの」だけをもつ暮らしに

ひとり暮らしを始めるにあたり、たくさんあった食器のなかから「お気に入り」だけを厳選し、あとは思いきって処分しました。

母が器好きなこともあり、私も昔から器が大好き。以前は、楕円のお皿や鮮やかなグリーンの小鉢といった、自分のツボのデザインを見かけると、つい買ってしまっていました。子どもが小さかった頃も、プラスチック製ではなく、陶器の食器を使わせていたほど。

お茶碗ひとつひとつに思い出がありますが、離婚を機に「本当に好きなもの」だけをもつようになりました。

かなり数を減らしたので、もう成人した子ども夫婦がみんなでわが家に来ると、食器を全部使う勢いです。

厳選したなかには、飾っておきたくなるような目に美しいお気に入りもありますが、少数精鋭にして「日常使い」を楽しむことが、今のマイルール。

今日はそんな、私の愛用している器たちを紹介します。

実家から譲り受けた骨董品も普段使いに活躍

私の父は昔から骨董が好きで、実家にはフタつきの漆のお椀や豆皿、なます皿、ティーカップ、大皿など、さまざまな器がたくさんあります。高齢の父が長年集めてきたそれらの骨董品を、「欲しいものは全部あげるよ」と言ってくれています。

とはいえ、現在ひとり暮らし。ひんぱんに来客があるわけでもありません。以前は「人が来たときにそろっていないと困る」と思い、たくさんの器をそろえていましたが、実際には使わないものも多くありました。

今は、基本的に2セットずつに絞ってもつようにしています。

●バカラのグラス

バカラのグラス2つ

手に取ると、ずっしりと重みがあり、美しいデザインが気に入っています。

●ガラスの小皿

ガラスの小皿

昭和初期のもので、割れやすいガラスは貴重。薄緑もキレイでフルーツや酢の物、ときにはアクセサリーを入れたりしています。

●朱色と金縁のお皿

朱色と金縁のお皿

伊万里の手書きで、明治時代のアンティークです。シンプルなおかずもこの器に盛るだけで、一気に食卓が華やぎます。

●藍染の器

愛染の器

古伊万里の印判皿や手描きの皿は、落ち着いた藍色がとても気に入っています。和食とも洋食とも相性がよいので、出番の多いお皿たち。

●東洋陶器(TOTO)

・東洋陶器(TOTO)

私が子どもの頃に使っていた思い出の器。5枚あったうち、今は2枚だけ残っています。

●コーヒーカップ(ノリタケ・オーチャードガーデン)

・コーヒーカップ(ノリタケ・オーチャードガーデン)

いろんなブランドのカップを集めたい気持ちはありますが、グッと我慢。こちらはノリタケの人気シリーズで、フルーツ柄がかわいらしいです。

●ティーカップ(ナルミ・ミラノ)

・ティーカップ(ナルミ・ミラノ)

両親が「こんなのもあるよ」と箱から出してきたティーカップ。

透かし装飾のレース模様に思わず「欲しい!」と飛びつきました。姉と分けあって、こちらは例外で3客ずつ使っています。