3:食べ物の「質」を無視している

菓子パン
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「カロリーが同じならなにを食べても結果は一緒」と思っていませんか? それは40代以降の体にとって大きな誤解のもとです。次のような2つの朝食例を考えてみましょう。

【パターンA】菓子パン1個とカフェオレ
【パターンB】卵2個と納豆、玄米お茶碗半分

仮にカロリーが同じでも、体への影響は異なります。パターンAの場合、血糖値が急上昇し、大量のインスリンが分泌されることで、脂肪蓄積や空腹感の早期再発を招きます。一方パターンBは、血糖値の上昇が穏やかで、満腹感が長持ちし、代謝に必要な栄養素もしっかり取ることが可能です。

また、「ヘルシー」だと思い込んで毎日同じ食材ばかり食べ続ける人も多いですが、これでは栄養が偏りがちになってしまいます。

「食べない」から「賢く食べる」方向へチェンジする

結局のところ、40代以降のダイエットは「食べない」ことではなく、「賢く食べる」ことが重要です。

<たとえば…>
・朝食に卵とヨーグルトをプラス(タンパク質の補給)
・白米を玄米や雑穀米に変える(ビタミンB群と食物繊維の増加)
・加工食品を減らし、手づくりを心がける(栄養価の向上)

こうした小さな変化を積み重ねることで、体は必ず応えてくれます。私のダイエットプログラムに入った40代50代の方のなかには、これらを実践して10kg以上の減量に成功した方も珍しくありません。

「どうせ変わらない」と諦めずに、カロリー制限ではなく栄養を意識した食事を続けてみてください。きっと数か月後には「あれ? なんか体の調子がいいかも」と感じられるはずです。