おしゃれは靴から
すべての画像を見る(全6枚)私は、無類の靴好き。とくに革靴には、こだわりをもっています。
もちろん、スニーカーもグルカサンダルも履きますし、お気に入りのものもあります。でも、やはりスニーカーは、どこまでいっても普段履き。
おしゃれかどうかを見定める私のポイントは、足元が革靴であることです。
就職して間もない22歳のとき。神戸までわざわざ行って手に入れたのが、茶色のアメリカのコインローファーの革靴でした。当時のはやりでしたから、履いたときはうれしくて。
以来、靴は私のおしゃれのいちばんのかなめ。おしゃれ度の30パーセントは、靴で決まると思うくらいです。
たとえば、服装は変哲のないTシャツとジーンズでも、足元を見て靴がちゃんとしていると「ああ、この人おしゃれ!」と評価がぐんと上がる。とくに、男性の場合はそうです。
私が好んで履くのは、男性向けブランドのマニッシュな革のヒモ靴です。ハードなタイプで値段はけっこう張りますが、いい革靴は10年以上平気でもちます。
安くても靴底がすり減ってしまって修理できないような靴を履くよりは、高くても気に入ったいいものを手入れしながら長く履くほうが、ずっといい。
しかも日割り計算で考えると、そう高くもないんです。愛着も湧いてきます。
お気に入りの革靴のなかには、10年を超えて変色しているものもありますが、逆に経年ならではの独特な風合がにじみ出て、履くと気分が上がります。
こんなことがありました。
GUIDI(グイディ)の革靴を履いていたら、仕事でお目にかかったおしゃれな中年男性に「おっ、いい靴を履いているね!」と声をかけられて、すっかりいい気分になりました。「わかる人にはわかる!」って。
今回は、着こなしの工夫から、靴選びのこだわりまで、年齢を味方にしたおしゃれのヒントを教えてもらいました。ほかにも、江面旨美さんの著書『75歳、心が弾めば人生は楽しい』(KADOKAWA刊)では、75歳の江面さんが「弾む心」を持つためにしている生活の工夫について綴られています。
