帰宅してからリビングまでのあいだに手洗いや収納があると、動線が非常にスムーズです。今回は、3人の子どもを育てる日刊住まいライターが、“動線のつながり”に徹底的にこだわって考えぬいた間取りをご紹介。オープンな洗面台や家族ロッカー、ランドリールームなど、使いやすさと快適さを兼ね備えた工夫をレポートします。
すべての画像を見る(全6枚)ごちゃつく玄関まわりの悩みを「間取り」で解決
わが家は、夫婦と5歳・3歳・1歳の子どもたちの5人家族。毎日、3人分の園バッグや帽子、上着、おたより、洗濯物…とにかく帰宅後に片付けるものが多く、玄関まわりはいつもごちゃつきがちでした。
そんな暮らしを変えたのが、2024年6月に建てたガレージつきの2階建て注文住宅。玄関を入るとリビングまでに洗面、収納、ランドリールームという、ひとつながりの帰宅動線を設計。その結果、子どもたちは自然と片付けや手洗いが習慣づいていきました。
靴を脱いで5歩で手が洗える「オープンな洗面台」
玄関を入ってすぐの場所にあるのは、仕切りなしのオープンな洗面台。子どもたちがリュックを背負ったまま、踏み台に乗って手を洗う姿が日常になりました。
視界に入りやすい場所だからこそ、「まず手洗い」の動作が自然に身につき、親の声かけも必要ありません。
手を洗ったらそのまま荷物をお片付け!
洗面スペースに隣接しているのが、家族それぞれの荷物を仕分けられる家族ロッカー。1人ひとつの定位置が決まっていることで、だれのものがどこにあるかがひと目でわかります。
5歳、3歳の子どもたちは、手洗い後に自分の荷物を片付けるのが日課に。1歳の末っ子も、上のきょうだいの動きを見て一緒に動こうとする場面が増えてきました。