お金を貯めるため、教育資金や老後の生活資金を確保するために今からできることはなんでしょうか。まずは「たくさん稼ぐこと」そして「お金を増やすこと」が挙げられます。そのどちらも難しい場合、いちばん始めやすいのが「低支出にする=節約する」という方法。 今年67歳の京子さんは低支出生活で子ども3人を大学に進学させ、仕送りもしました。その後に夫を亡くし、今も節約生活で専業主婦を続けています。京子さんの節約のコツについて伺います。

関連記事

87歳、団地一人暮らしで大切にしていること。週1回の外出、ちょうどいい人づき合い
ある日の献立
自家製冷凍食品を中心につくられたある日の献立
すべての画像を見る(全5枚)

1:「お下がり」はリメイクして使いきる

今年67歳の京子さんは、新潟県の田舎でひとり暮らしをしています。夫は8年前に亡くなり、3人の子どもは大学進学とともにそれぞれ家を出ました。
京子さんは専業主婦ですが、やりくりをうまくこなすことで、子ども3人を都市部の大学に進学、さらに在学中の仕送りをすることができました。「お下がり」と「自家製冷凍食品」という2つの節約法をお聞きします。

●選別せずなんでもありがたくいただくと、物が集まってくる

京子さん
京子さん

「わが家には子どもが3人もいたため、近所や親戚から頻繁に“おさがり”が回って来ていました」と京子さん。

「このときに、『これはいる? これはいらない?』と聞いてくださるのだけど、『わが家は子どもが3人いて、男の子も女の子もいます。だから、なんでもありがたくいただきますよ』と、いったん全部ありがたく引きとっていました。『それはいらない』とは言ったことがありません」

すると「あのおうちはなんでももらってくれる」と噂が広がります。

「そしたら洋服以外にも、本やオモチャも集まるように。おかげさまで服も本も買わずにすみました。わが家でおもちゃを買うときは、サンタさんが来るときだけ」と京子さんは当時を振り返ります。

●頂いたものは絶対に捨てない、リメイクすれば子どもも喜ぶ

もらったもののなかには、汚れていたり子どもの好みでないものがあるのでは?

「多少汚れていても、どうせ子どもはすぐ汚すので、そのまま使わせていただいていました」と京子さん。

子ども好みでないものには、リメイクを。

「娘の趣味ではない抹茶色のスカートには、フリルをミシンで縫いつけたら、うれしそうに履いてくれました。息子サイズのくたびれた靴には、油性マジックで人気キャラクターのイラストを描きました。なにもせずに捨てたものは、ひとつもないと思います」

2:「自家製冷凍食品」は安くて満足度も高い

冷凍食品
家計の節約に大きく貢献する、自家製冷凍食品。つくるときは一気に大量に。食べる量の1~2回分を袋にまとめ、冷凍庫で保管します。

さらに京子さんは結婚当初から、手づくりで冷凍食品をつくっているそうです。

「自分でつくると、市販の冷凍食品よりもおいしく、食卓に並べたときも満足感が高いです。つくるうえで気をつけることは、水分を少なめにすること、どんな料理も火を通してから冷凍することくらいでしょうか。一度火を通しておくと、食べたいときに温めるだけで“すぐ”食べられます。生のままよりも、臭いづらい状態で保管できるのも利点です」

揚げ物はコメ油を使うと、胃もたれしづらいのでおすすめとのこと。

「取り掛かるときは、一気に大量につくります。そのほうが安上がりですよ。たとえばギョーザなら100個、鶏ハムなら1kgつくります。できたものはその日の夕飯に並べ、食べなかった分をすべて冷凍庫に入れてしまいます。ほかにもコロッケ、揚げ物、春巻き、ロールキャベツをよくつくります。でも、なんでもつくっちゃいますね」