●つくりおき弁当やすっきり暮らしの特集がヒット!

料理では、「つくりおき弁当」もブームに。「つくりおきおかずで朝つめるだけ弁当」という特集は、毎日のお弁当づくりに悩んでいた主婦の救世主として、大ヒット。ESSEの特集をまとめた小田真紀子さんのレシピ本もベストセラーとなりました。

2007年4月号「子どものいじめ、どう気づく? どう解決する?」
2007年4月号「子どものいじめ、どう気づく? どう解決する?」
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「モノクロの読み物ページで、子育て特集もよくやりましたね。子育てアドバイスとか、ママ友づき合いの悩みとか。また、専業主婦が多かったので、自宅でできるプチ稼ぎや懸賞などの特集も定番でした。懸賞ハガキの書き方のコツなどは、今ではないですね(笑)」

2008年1月号「家じゅうスッキリ! 収納大事典」
2008年1月号「家じゅうスッキリ! 収納大事典」

「すっきり暮らしの特集も人気がありました。2000年に辰巳渚さんの『「捨てる!」技術』(宝島社刊)という本が発売され、当時はとてもセンセーショナルだったのですが、その流れがまだ続いていたのです」

●ママタレントたちが多く登場していました

当時、ESSEの表紙を飾ったのは、千秋さん、山瀬まみさん、山口もえさんなどのママタレントたち。

雑誌を持って話す清水伸宏さん

「中でも山瀬まみさんは、簡単にできる季節のテーブルアレンジや、おしゃれなデザートのアイデアなど、センスがよく、特集でも何度もお世話になりました。ほかにも、副編集長時代から続いていたグッチ裕三さんの料理教室や北斗晶さんの悩み相談なども人気がありました。このころまでのESSEは、タレントさんが多く登場するのも特徴でした」

2008年1月号
2008年1月号

そして、ともさかりえさんが表紙の2008年1月号は、特別な号に。
「次の編集長となる小林さんを他社から副編集長としてスカウトし、相談しながら、雑誌のイメージをガラッと変えたのです。アートディレクターを代え、デザインをよりシンプルにしました」

たくさんの雑誌と清水伸宏さん

「長年お世話になったスタッフに交代をお願いするのは心苦しくもり、とにかく大変だったことを記憶していますが、雑誌は時代とともに変化するもの。常に新しいことをやらなくちゃというプレッシャーはありましたね」

こうして、ESSEは次の小林編集長へと引き継がれていきます。