「実家の片付け問題」で悩む心をラクにする考え方をご紹介します。整理収納アドバイザーとして多くの家庭の片付けをサポートしてきたおまいさん。よく実家の片付けをした方がいいか聞かれるそうですが、「無理にしなくてもいい」と答えているそう。その理由について詳しく教えてくれました。
すべての画像を見る(全6枚)「親の暮らし」を決めるのは親自身
実家の片付けについて私が考えていることをお伝えします。私たちはもう大人になって家を出て、それぞれの生活があります。実家は「かつて自分が暮らしていた場所」ではあるけれど、今そこに住んでいるのは親です。
つまり、片付けるかどうかを決めるのは親。「片付けて欲しい」は、あくまで子どもの希望なのではないでしょうか。
もちろん、自分が住んでいる家がものであふれていたら、それは快適さや安全の問題になります。でも、離れて暮らしている以上、「片付けた方がいい」という価値観を押しつけるのは、親の暮らしに土足で踏み込むようなもの。家が片付いていることは、絶対的な正義ではない…と考えています。
子どもの「片付けて欲しい」は、不安からくるエゴ
じゃあ、なぜ実家のものの多さが気になるのか。多くの場合、それは「親のため」と思っているけれど、じつは「心配」という名の自分の不安なのではないでしょうか。
本音は「自分が安心したいから」動いてもらいたいだけ。つまり、自分が安心できる領域に、相手を動かそうとしている…それが「心配」の正体なのかもしれません。