年々残暑が厳しくなる昨今。これからの時季も引き続き熱中症に注意する必要がある、と熱中症総合研究所所長の三宅康史医師は語ります。とくに盲点になりがちなシチュエーションや水分補給の正しい方法について、詳しく教えてもらいました。
すべての画像を見る(全3枚)意外と盲点!熱中症になりやすいシチュエーション3つ
残暑の時期も引き続き熱中症には警戒が必要です。意外と盲点になりがちな「熱中症になりやすい」シチュエーションとして、次の3つがあります。
●1:「いつもと違う」状況での炎天下での活動
8月下旬以降は、連日の暑さで体の疲れがたまっていたり、長期休暇や夏休み明けで生活リズムが乱れがちになったりすることも。
体調が悪いときは体温の調節機能も低下するため、そんななか、炎天下の屋外で活動をすると、熱中症になりやすくなります。
通常はオフィスワークや屋内での活動をメインとしている人が、急遽炎天下の屋外での長時間で活動をする場合は要注意です。
●2:暑い環境下での活動の帰宅後、ほっとした瞬間
外出から帰宅後、ほっとした途端に、頭痛、吐き気・嘔吐、強い倦怠感に襲われ、倒れ込んでしまうケースも。
これはいわゆる「時間差熱中症」と呼ばれるものです。
日中の現場では、緊張感や高揚感があり、交感神経が優位となっているためがんばれますが、それが終了すると、ツケが回ってきて身体が悲鳴を上げてしまいます。
嘔吐が強く水分摂取ができない場合は、救急病院を受診し点滴を受ける必要があります。
症状が軽微の場合には、涼しい環境で安静にして症状が落ち着くのを待ちましょう。翌朝には回復していることも多いです。
●3:連日の疲労やストレスの蓄積
また、連日の通勤やストレスの高い仕事、夜の頻回のつき合い飲酒、暑い寝室環境による睡眠不足などを続けることで、「熱ストレス」が蓄積される、いわゆる「蓄積型熱中症」のリスクも。
対策としては、仕事をセーブする、飲酒量を減らす、エアコンで寝室の環境を整え、良眠が取れるようにする。そのほかは通常の熱中症対策と同様に、こまめな水分摂取、バランスのよい食事などを心がけてください。
