実家の食器棚にたくさんのお皿やグラスが収納され、飽和状態になっていませんか。帰省したときこそ「いちばんよい器」を普段使いにして、長年放置していた器を手放すタイミングです。断捨離(R)の提唱者・やましたひでこさんが教える「実家の食器棚」の断捨離3ステップを紹介します。

※ この記事は『モノが減ると不安も減る 実家の断捨離』(大和書房刊)より一部抜粋、再構成の上作成しています。

キッチンと離れた水屋にある食器棚。省くべきは距離ではなく、器を取り出す手間
キッチンと離れた水屋にある食器棚。省くべきは距離ではなく、器を取り出す手間
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食器棚には「上質な食器」を普段使いで収納

断捨離後のグラス。大小のグラスは2個ずつで統一
断捨離後のグラス。大小のグラスは2個ずつで統一

私の実家の断捨離でも食器が大量に出てきました。グラスだけで20個ほど並んでいます。それらは黄ばんでいて傷も目立ち、私の目指す「うっとり」とはほど遠い代物です。使っていないものをただ食器棚につめ込んでいるようにしか見えません。

そして、捨てようとすれば母は怒ります。母は生活を楽しむことに興味のない人でした。食器にも興味がなく、食事は外食をするか、お総菜を買ってくるか。家で食べるときは、スーパーで売られていたパックのまま、お皿に移さずに食べる。食器棚にはそんな母のライフスタイルが映し出されていました。

カラフルで楽しい古九谷のおちょこ。「1枚の絵」として飾り、模様違いをみなで楽しみます
カラフルで楽しい古九谷のおちょこ。「1枚の絵」として飾り、模様違いをみなで楽しみます

対して、私は大の器好き。なかでも和食器が好きです。その魅力は一器多用(多様)な懐の深さにあります。洋風、和風、中華、エスニック、どんな料理にもしっくりきます。大きめの和食器にパスタをのせてお箸でいただくと、ひと際おいしく感じませんか。こうして選び抜いた食器を、1点ずつ棚に飾ります。

1歩引いて食器棚を「1枚の絵」として見る。そこに食器をどう飾ろうか、筆を入れていくような気持ちで眺め、移動させたり、戻したり。そんなことを飽きることなく繰り返し、うっとりするのが私の楽しみです。

●断捨離では「いかに収めないか」に集中

とはいえ、食器は使うもの。ほかの収納と同じく、「取り出しやすく、しまいやすく、美しく」が基本。棚のいちばん上やいちばん下など、手の届きにくい場所には置きません。

通常、「いかに収めるか」に腐心しますが、断捨離では「いかに収めないか」に集中します。すると、「食材を調理して、器に盛って、出す」という一連の流れが俄然スムーズになりますよ。