年を重ねるにつれて、手間がかかることは避けたいもの。しかし、フランス文化研究者のペレ信子さん(50代)は、現地の80代女性たちが「手間のかかる習慣をあえて続ける」ことで人生を楽しんでいると感じたそう。今回は、ひとり暮らしを満喫する80代の友人が「あえて続ける習慣」を紹介します。
すべての画像を見る(全4枚)習慣1:おいしいものを求めて買い物に行く
フランスでもオンラインで注文できるデジタルスーパー、各スーパーマーケットの宅配サービスなど、家にいながら買い物できるシステムは大きく普及しています。高齢者になると遠くまで歩かなくていい、こんなシステムを利用することが多いのでは? と思っていました。
ところが、この夏家に泊めてくれた、フランス人の80代の友人は、まったくそんなサービスは利用しません。彼女は料理すること自体が好きというよりも、おいしいものを楽しむのが好きなタイプ。
そんな彼女は毎日の食卓を彩るためにおいしいチーズ、新鮮な野菜や果物、ある特定の生産者のつくったジャムを求めて、週に2回マルシェへ車輪つき買い物カゴを引いて買い物に行きます。ひとり暮らしなら、週2回のマルシェでたいていの必要なものは手に入るそう。
少量でもおいしいものにこだわる。お店の人と話す。そうして得る「食べる楽しみ」を大切にしている、と語っていました。
習慣2:気づいたら片付けをし、インテリアに気を配る
友人の家に滞在して驚いたのは、完璧に片付けられたアパルトマン。最初は、来客があるから片付けたのかと思っていました。
ところが、友人の様子を見ていると、どうやらそういうわけではなさそう。彼女は、朝食のあと、買い物から帰ったあと、そして夜寝る前に、毎回使ったものをきちんと片付けて元の場所に戻していました。
少しホコリがあるのに気がつけば、さっとふき掃除。1つひとつの片付けはきっと5分もかからないのですが、次の行動に移る前に元に戻すことを欠かしません。
さらに、フランス人らしいと思うのは、そういった片付け習慣だけでなく、インテリア、つまり部屋を飾ることにも気を配っているところ。シンプルすぎると寂しいと思う人が多いのか、インテリアを個性的に飾っている人が多いのです。
友人の最近のお気に入りは、パリのアート好きな人が集まる界隈で手に入れた、その光景をデザインしたランプ。かわいくてクスッと笑えるようなものが好きだそうです。


