クックパッドが選ぶ「食トレンド大賞2025」にて、「今年の顔」のひとりに選ばれた料理家の長谷川あかりさん。2025年はX(旧Twitter)で「酒蒸しハンバーグ」レシピの投稿が大きなバズを記録し、なんとインプレッションは2.5億超(11月26日現在)という数字をたたき出しています。書籍も軒並み重版がかかるなど、大きな注目が集まる長谷川さんにインタビューしました。
すべての画像を見る(全7枚)「酒蒸しハンバーグ」で一躍時の人に
――このところ、SNSで長谷川さんの名前を見ない日はないというほど、レシピがバズっていますね。とくに「酒蒸しハンバーグ」はさまざまな年齢・性別の人がつくって感想を投稿している印象です。
長谷川あかりさん(以下、長谷川):自分でも、「いったいなにが起きたんだ!?」という心境です。少し前までXのフォロワーが45万人くらいで、年内に50万人いけたらいいなと思っていたのですが、この数か月で80万人に到達してしまいました。今、長谷川あかり=「酒蒸しハンバーグ」のイメージがすごいと思うので、私の顔写真じゃなくて、ハンバーグの写真をプロフィール写真にしたほうがいいんじゃ?って思うほどです(笑)。
――ESSE onlineに掲載された「ジャガイモとちくわのバター煮」や「豆腐の春巻き」など、以前発表されたレシピもどんどん発掘されて数珠つなぎにバズっているのが印象的です。
長谷川: 9月にYouTubeチャンネルを開設して、自分の代表的なレシピを投稿しているのですが、それがきっかけで知ってくださった方も多いようです。
――X、Instagramに加えて、今このタイミングでYouTubeを始めたのは、なにか理由があったのでしょうか?
長谷川:Xはビジネス目的ではなく、本当にただただ、普段つくったレシピを共有するメディアとしてやってきて。ただ、Xってどんどん流れていくメディアなので、レシピを一覧で見たい方には不便なのが気になっていました。
YouTubeで動画にしてストックしていくことで、アーカイブ化できて見やすくなる。かつ、やっぱり動画じゃないと伝わりづらいコツや動きがあるので、今までそのレシピをつくってくれた方にとっても、動画で補足できたらいいなという思いで始めました。
でも、ここまで反響があるとは予想していませんでした。YouTubeから入ってきた方にも、これをきっかけにXやWeb連載、書籍に興味をもってもらえるとうれしいなと思います。
パーソナルムック4冊目は「冬野菜」レシピが満載!
――そんななか、年2回発行しているパーソナルムック『長谷川あかり DAILY RECIPE』の最新刊であるVol.4が発売になりました。
長谷川:SNSに載せていない初出しのレシピをたくさん撮り下ろしました。レシピも読み物も、まさに最新の長谷川あかりが載っています。巻頭特集は「冬野菜レシピ図鑑」で、大根、ニンジン、白菜、ほうれん草、レンコン&ゴボウを使った主菜・副菜を紹介しています。よく副菜に関する悩みを聞くので、それにこたえる気持ちでつくりました。
また「野菜を余らせてしまう」という悩みもよく寄せられるのですが、野菜の切り方や保存方法についても紹介しているので、読んでいて楽しいだけでなくちょっと学びになる内容になったのではないかと自負しています。



