物価高な今、毎月の家計管理が負担になっている方も多いのではないでしょうか。金融機関での勤務経験があり、FP1級の資格をもつ松尾千尋さんは、細かくつけていた家計簿を手放したそう。「やめたことで、不思議と前よりお金が貯まるようになったんです」と語る松尾さんに、数字を追うよりも大切にしているお金の習慣について伺いました。
すべての画像を見る(全4枚)物価高の今「支出だけ」を気にするのはやめた
家計簿をやめたのは、物価が大きく動くようになったからです。インフレの時期は、生活費が上がるのは当たり前。金額だけを記録しても意味がないのに、「今月は支出が増えた…」と落ち込むことに違和感がありました。
数字を記録するより「なにをどう改善すればいいのか」を見つけることが大切だと考え、細かく記録することをやめました。
月1回の「資産の増減チェック」
家計簿の代わりにやっているのは、月に一度、資産の増減を確認すること。文庫本サイズのノートに、預金や投資商品、貯めたポイントの残高、保険の解約返戻金などの資産をすべて書き出しています。
これらを合計し「先月より増えたか減ったか」だけを見るのです。減った場合も、「支出が多かったのか」「運用がマイナスだったのか」をチェックし、淡々と状況を捉えるだけ。
大きな流れさえ見えていれば十分と考えているので、ストレスがありません。また、このタイミングで投資信託の積立額の変更を考えることもあります。


