今年の締めくくりに、日本神話の世界を題材にした詩楽劇『八雲立つ』に挑む俳優の佐藤流司さん。30代という節目を迎えた今、自らの変化と今後の展望を語ってくれました。
すべての画像を見る(全3枚)日本神話の世界を親しみやすい物語に
「今年のお正月には、友人が出演する歌舞伎を観に行き、そして年末には詩楽劇『八雲立つ』に挑戦することになって。今年は歌舞伎に始まり、歌舞伎に終わる一年になりそうです」
そう話す佐藤流司さんが出演する『八雲立つ』は、日本神話を題材に、古典芸能と音楽を融合させた舞台。年の締めくくりに、神々の物語を通して一年の穢けがれを祓はらい、新しい一年を迎えようというコンセプトです。
イザナギとイザナミの国づくり、スサノオとヤマタノオロチ伝説…と、だれもが耳にしたことのある神話を、わかりやすく描いているのも魅力です。
「昔から紡がれてきた物語を、時を超えて、今こうして見ることができるのはおもしろいですよね。日本神話だけでなくギリシャ神話もそうですが、神話は今もさまざまな映画やアニメの題材として扱われるくらい世界中で愛されています。今回の作品では最初にお祓いのような儀式があって、そこから神々のお話が展開していく。そうした話に触れてこなかった方も楽しめるストーリーになっています」
佐藤さんが演じるのは、アマテラスの孫にあたる瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)。
「今回の台本では、ちょっとひょうきんなキャラクターとして描かれているので、コミカルに演じたいですね。セリフはかなりわかりやすくなってはいますが、それでも耳なじみのない古い言葉が出てくるので、どう伝えるかも課題になりそうです」
